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ハーレーブームそろそろ終了

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先週末に開催されたホットロッドカスタムショーにハーレーダビッドソンジャパンのブースが初めて設けられていた。広大な会場の端でがんばっていたのが、試みとしてはよかったんじゃないかと思う。自分はハーレーダビッドソンジャパンの販促イベントに足を運んだことはないが、ブースの周りにアンケートを募集している女の子が何人も立っていて、周囲のカスタムバイクを見てもらうというコンセプトとは明らかに雰囲気の違いが際立っていた。彼女らをただバイクに跨らせて写真でもどーぞというくらいの打ちだしがこのショーとしては正しいやり方だ。

4輪、2輪をミックスさせた関東最大級のホットロッドカスタムショー、今年は過去最大規模のブースを構え、入場者数も一万人を超えたという噂も聞こえてきた。好天に恵まれたこともありショーとしては大成功をおさめただろう。ただ、それとは裏腹にハーレーダビッドソンとしての勢いは下がり気味だということをはっきりと感じさせられたショーでもあった。

過去最大の規模とはいえ、不況のせいか全般的に大きなブースやこれでもかという豪華なカスタムはなりを潜めた。バイクの台数は増えたもののハーレーのシェアは大き減り、国産大型空冷系や英車が大きく躍進。HDNのホットロッドカスタムショーで紹介された車両はほぼ全車を網羅しているので、気になる人はざっと眺めてみればわかると思うが、それにしても英車の増加は目覚ましい。

理由はいくつかあると思う。

まずひとつめ、ハーレーが本当に本当に飽きられつつあること。それと数が多すぎることに対する嫌悪感もある。最近はどこに行ってもハーレーだらけだしね。ハーレーダビッドソンジャパンは台数を増やすことしか考えず、良質な市場が継続して拡大するための努力を怠ったと私は思う。結果として台数は増えたが、ブランドとライダーの目から見たハーレーの存在価値はこの10年の爆発的な躍進とは逆に大きく目減りしてしまった。

そしてこれから来るのは長いダウントレンド。ゴロリンセーフティとかの広告とかにある誰でも買えるし、乗れるっていうメッセージはハーレーを大事な存在として捉えてきた層からするとまさに悪夢。ハーレーをカローラいやそれ以下、ヴィッツみたいに扱ってきたツケを払うのはまだまだこれからである。

この点でいうと世の中、ハーレーとは違った受け皿としてBMWが売れているわけだが、ハーレーダビッドソンジャパンは、自分のブランドと商品の価値を安売りしながら市場を急拡大させたことによって、逆に生まれたアンチ層が相当数BMWに流れている点についても認識してほしいところ。

マーケティング的に若者や未到達な層を新しく刈り取っていこうとする新しい意欲的なキャンペーンも目にする。ただ、いくら市場のターゲットを変えていったとしても森林を焼いて農地を作っていくような拡大思想でしかないのには変わりはない。この10年の急拡大に対する反動についても次の10年を作っていくためにもちゃんと議論されるべきだと思うがどうだろう?残念ながら、彼らは数字ばかり見過ぎて、世の中のトレンドや、ディーラーにやってくる新規の顧客以外の大多数の今のハーレーオーナーの気持ちをを完全に見失ってるんじゃないだろうかとさえ思える。

ふたつめ。カスタムベースとしてハーレーとしてできる表現がある程度出つくして目新しさがなくなってしまった点についても考察の余地がある。

昨今のナロー&ポンコツ、あ、失礼クラシカルなトレンドからするとカスタムベースで敢えてハーレーを選ぶ必要はもはやない。トライアンフやら新車で買える50年前の設計のインド製ロイヤルエンフィールドのブレットエンジンなどをベースにした意欲的なチョッパーをカスタムビルダーが積極的に作り始めた昨今、わざわざハーレーをベースとして選ぶ必要があるだろうか?70年代のテイストそのままで売られているロイヤルエンフィールドの新車は日本で買っても50万円くらいでしかない。ハーレーをベースにすると軽く100-200万円、パンヘッド以前のベースならさらに金がかかる。

これはハーレーという存在がこの時代のカスタムのトレンドの変化の中で絶対的な存在からただの選択肢の一つになってきた結果なのだろう。883からいろんなモデルのバリエーションを持っているが、そもそもフレームもエンジンもでかいから、コンパクトでリーズナブルにというこの時代のトレンドのベースとしては難しい、特に新車で供給されるツインカムがそうであるのが問題なんだろう。いや、金があればなんでもできるんだけど、もうそういう時代でもなくなってきてるということだ。

これから1-2年で新車販売と、ハーレーベースのカスタムの不人気という局面が同時にやってくるんだろうと想像してみる。商売している人にとっては厳しい局面だというのは想像できるが、ユーザー的にはどうなんだろう?確実に言えるのはハーレー以外の選択が増え、そして支持されるだろうってことだ。

こういうハーレーをスキップする現象はすでにアメリカで起こっていて、ベースが高いハーレーではなく日本車や英車でカスタムするというチョイスは私が知る限りでも少なくとも数年前くらいからかなりの勢いで市場が立ち上がっている。そのせいでリーマンショック後にカスタムの世界だと体力がなくなったビルダーさんが廃業したり、ハーレーのディーラーだってかなりの統廃合が行われていた。

右肩上がりに順調に広がってきた日本国内のハーレー市場は新車、カスタムともにここでいよいよ頭打ちがやってきそう。そして来年はどういう年になるだろうか。













コメント(2)

ご無沙汰です。

相変わらず、柏から福井へ単身赴任です。

さて、中々興味深い展開です。

既に数年前の事ですが、とあるディーラー社長の将来への見方を聞く機会がありましたが、いわゆる物販に入るこの業界ですが、こうした拡販右肩上がりは、やがてどこかで終焉を迎えると見ていて、その後をどうするかを模索してるんだが・・・と。


広告の雰囲気も変わってきましたね。
好きな人だけ残るならそれもよいかと自分は思ってます。


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