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第4回 HDN北海道白金キャンプレポート その10

いつも北海道を離れるときには、もっと居たいという気持ちが強くやってくるのだけど、今回はそれよりも満足感が高かった。羅臼岳だけじゃなく十勝岳も登れたし、何よりも念願の白金キャンプに初めて参加できた。

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そして北海道最後の給油。店員の人がわざわざフラッグを勧めてくれたが、いえ、集めてないんでありがとうとやんわり辞退させてもらった。もう青春な人でもないからあの旗はなんとなく恥ずかしい。

来た時と同じで苫小牧は相変わらずガスっていて寒いくらいだった。今年の北海道は天候が安定せず来た日によって苫小牧の印象はずいぶん変わるらしいが、自分がインアウトするときの苫小牧は両方とも薄ら寒い日だった。

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そして苫小牧からまた本州へと戻る便へ乗る。行きと違ってバイクは100台以上いただろうかすごい数。その中で一週間前に同じ便で渡ったこのスポーツとファットボーイのカップルにまた出会った。彼らとはぜんぜん話さなかったのだけど、最後の最後に手を振ってあいさつした。

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帰りもまたカジュアルルームの寝台ベッド、この日の出港は二時間近く遅れてしまい、先に後発のはずの名古屋行きのフェリーが出港する。ボーッっと汽笛をあげて船が行く。両方の船の甲板には数えきれない人たちが出ていてお互の船に対してみんな大きく自然に手を振っていた。海ゆかばというか昔の連合艦隊の出港ってこんな感じだったんだろうと思った。お互いの無事を祈ってそして手を振る。

展望室でまた一週間前に出会ったフランス人ファミリーとも偶然再会した。自分もあちらもちょうど一週間のプランになってしまったからだろうか。彼らは大洗から成田に行き飛行機に乗る予定を気にしていたので、船員に状況を聞いて伝えてあげたら安心してくれた。船は遅れて出港するが寄港時間は変わらないらしい。

フランス人ファミリーと話し込んだ後、話しかけてきた大阪からやってきた男子二人と話し込んだ。彼らは北海道からの期間途中で冬からインドに行くらしい。自分がかつてインドにいったころの話をしてもりあがる。彼らとはツイッターのアカウントをシェアして別れた。いい旅が続くといいね。またどこかで会いましょう。

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旅は終わって、ボロボロなバイクと荷物とそして自分は日常へ帰った。何が変わったかといえば何も変わらなかったとも言えるけど、今年の夏の旅はよかった。何もかもが鮮やかに昨日のことのように今でも思い出すことができて印象が深い旅になった。

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人生は短い。
願わくば、タイヤが二つある乗り物が好きなだけなやんちゃな子供のような大人であり続けたい。

だから自分はバイクや自転車に乗って一人で旅に出る。死ぬまでそれが続けられるといいな
まだ見知らぬ人と北の大地の秘密は、来年の夏までお預けだ。ふくろうさん、ちっぴーさん、そしてすべてのみなさんに感謝。2011年8月のHDN白金キャンプでまた会いましょう。





第4回 HDN北海道白金キャンプレポート その9

山の疲れか夜はぐっすり眠れた。翌朝の筋肉痛はそれほどでもない。朝の天気は晴れ渡っていてキャンプ場にしみ込んだ昨夜の雨がほんのりと蒸気となって空へとゆっくり戻っていくような感じ。

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NHKのラジオをつけて今日の天気をみんなで聞いた。ところどころ夕立があるらしいが今日まではいいらしい。問題はこれからやってくる台風のこと。今日行けるところまでいってそのあと連泊を覚悟するしかない。

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朝から残りの肉を焼いて食す。片づけながらいろいろと向かう方向について話をしたが、チャンピオン夫妻は北へ向かうといい、ビギさんは知床方面にいくということになった。自分は夕方のフェリーに乗るからそれまでは最終日の自由時間。

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これ、自分のテントの横の木に巻きつけれらていた。御神木?外したりするとたたりがありそうなのでやめておいた。

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自分のと、ビギさんのバイク。このあとビギさんはキャブレーターのトラブルが再発し、旭川からドナドナになったようだ、羅臼岳は来年までお預けですね。

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最後に駐車場でパッキングして、そして美瑛から966号までみんなで走ってT字路で私は南に、他のみんなは北に分かれた、手を振りながら。

237号のガソリンスタンドで給油してるとオイルラインのジョイント付近からのオイルの吹き出しが激しくなってきているのに気付き、締めようと思ったがそういえばデカモンキーを回収していないことに気づく。ああ、そういえばすっかり忘れてた。キャンプ場に置き忘れたのかともと思ってもう一度キャンプ場に戻って周囲を探したがやっぱりない。ふくろうさんに連絡するとキープしていたということなので、ホッとした。あれは万能でフォークのアッパーを回せるのもあのサイズしかないのだ。

237号をそのまま降りて富良野から西へ、そして美唄まで一気に走った。
去年のお礼にジャンクライドさんに行かないと。

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ノーアポで行ったので残念なことにお休みでした。
残念。また来年はちゃんとアポ取って言ってこよう、この場を借りてお礼を言わせていただきます。去年はどうもお世話になりました。




第4回 HDN北海道白金キャンプレポート その8 白金二日目

登山を終えてキャンプ場に戻ると、主催者のふくろうさんとちっぴーが我々が帰った二日目の夕方のために待ってくれていた。ちっぴーは疲れているのかイスでぐっすりと休んでいて、ふくろうさんは半日遅れた撤収のためにせわしく動き回っていた。

チリビーンズのドッグとグリーンカレーなどをいただき、そのあとは撤収のお手伝い。この夏のミーティングを来年以降どうしようかという話もして、やっぱりここHDNを知っている人だけが集まる手作り感のあるミーティングのまま続けていこうということになった。

夏にハーレーはたくさんこの北の大地にもやってくる。他にもちーままがやっているイベントで大きくやっているものもあるが、この白金のキャンプはこのままで顔が見える大きさでいいんじゃないかとそのときの話を思い出しながら自分はそうおもった。

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4回目にしてやっとこれた一回目の参加。
HDNと書いてあるパッチが続いているのもこのMTGが唯一かな、うらしいやら不思議やらで自分はふわふわした気分で参加しているうちにあっという間に終わってしまった初参加のミーティング。二日にも渡ったホッカイダーとのイベントをやり終えて疲れきって帰路についた彼らを見送りながら、あっという間におわっちゃったよなあという感情と、山を登り終えた安ど感とイベントにこれた満足感とがまじりあった不思議な気分で彼らに手を振った。

彼らの車が出ていくとまったく同時に、キャンプ場の上の空は一瞬で大粒の雨が降り出した。

「あっちに東屋あるよ!」

どうも屋根のある東屋の場所を把握してたのは自分だけだったらしい。数十メートル先の木陰にある屋根の下に4人で残った荷物をまとめて逃げ込んだ。

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信じられないほどの土砂降りが続き、ビギさんはヤバイヤバイと自分のテントの確認に降りしきる雨の中走っていった。雷が響き渡る中、P子さんはテントに撤退。自分とチャンピオンだけ東屋でAMラジオを聴きながら降りしきる雨をぼんやりと見ていた。

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なんかおもしろいラジオはやってねーのかといいながらAMラジオのダイヤルをピーガーと回すチャンピオン、

東屋の屋根をたたく激しい雨音と、雷鳴とともにうるさいノイズが入るAMラジオ
つまんないローカルバンドの曲とMC、前の日の残ったウイスキーと梅酒を飲むオレら

彼はこの場所は最高のバーと言ってご機嫌になった。
雨もこの東屋の屋根の下では気持ちいい旋律を奏でているように聞こえる

オレらは付き合いはたぶん結構長いけど、あんまししゃべらない。
この夜もあんまりしゃべらずに二人でだまってAMを聴いていた。そして時々ラジオがおもしろかったり歌がつまんなかったりするとそのことについてだけしゃべった。

こうやって北海道最後の夜は更けていった。
まあ最後の夜にしてはそんなに悪くないとおもったよ。



第4回 HDN北海道白金キャンプレポート その7 十勝岳登山

今日は快晴、昨日楽しい宴をともに過ごした多くの人は十勝方面に抜けていくらしい。昨日の豪華な食材を食しながら、今日一日どちらに向かうかの話題で盛り上がる。

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昨夜、羅臼岳登頂の話題で盛り上がったビギさんと今日も連泊して近くの十勝岳に行くことにした。ダンナが朝から景気よくお酒を飲んでいたので、自動で連泊するハメになったP子さんもいい経験になるということで参加することになった。

しかし下調べをあまりしてこなかったので、どれくらい時間がかかるのかいまいちわからない。ビギさんがキャンプ場の管理小屋のおばさんに聞いたところ、早い人は3時間で行って帰ってくるよとのことだったので一同楽勝だなという気分で出発した。これがこのあと大きな間違いであることに気づく。

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ハーレー三台で登山道入り口まで行く。途中ショベルヘッドのキャブの調子が悪く途中でストールしたがなんとか到着。いきなりここで断念かと思ったw あれが十勝岳。

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あの噴煙のあたりが山頂かな、前のエントリーにも書いたがあの彼方にどうやって登れるのだろうかといつも思う。

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それなりの時間をかけてかなり上の避難小屋まで上がってきた。ここまでは傾斜がそんなにきつくないが、このあと一気にきつくなる。ビギさんは男らしく自分のために用意してきたストックをP子さんに貸し出した。やっぱりストックは必要だよ、自分は一昨日の羅臼の足の疲れがまだ残っていてペンギン歩きのように膝を気にしながら登り続ける。

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上をみると稜線と噴煙が上がる個所がだいぶ近づいてきたのがわかる。
途中ですれ違ったおじさんに、もうちょっと上まであがれば十勝岳がよく見えるよと言われて一同?自分たちが登っているのは十勝岳なんだけど、どういう意味だろ?

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森林限界なのか、火山がそうさせるのか草木がすべて消え失せて岩だらけの世界に突入。そして登り始めて3時間くらい?でやっと十勝岳に到着した!はずだったが、、、

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ガーン、ここはただの稜線で十勝岳はあの遠くの山でした。ここから山頂まで稜線に沿って1時間以上歩かなければなりません。

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それにしてもここでも十分高い。雲よりだいぶ上になる。


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しかしめげすに稜線を歩き続ける。途中で急速にガスってきて弱ってきたP子さんが途中で見えなくなり不安になったがなんとかゆっくり登ってきている。最後のガレ場はゆっくりよじ登る感じ。

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がんばれー!

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そしていよいよ山頂へ。


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登頂、コンプリートです!2077メートル、初登山のP子さんすごいよ。
山ガールも結構いて山頂で若いコと話が盛り上がりました。若い山ガールって本当にいるんだね。

そしてこのまま3時間半かけてゆっくりと下山、結局7時間以上の工程となってしまいましたが天気がギリギリ持ってくれたのですばらしい景色を満喫できました。




第4回 HDN北海道白金キャンプレポート その6 白金到着!

朝起きると激しく雨がテントとタープを揺らしていた。午前五時、羅臼の野営場で早起きしてきたキャンパーとライダーは朝もやの中熊の湯に向かう。自分もその列に加わりたいくらいだ。

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けどエイヤで出かけることにする。
カッパを着こんで早起きしてきたライダーと車中泊の老人のみなさんが見送ってくれた。

羅臼の野営場の坂を押しがけしながらを出発。そのまま知床峠を越え、斜里、美幌、北見、層雲峡、そして旭川へと300キロを一気走り!途中で中途半端な雨には降られたが、北海道の中心はほどほどに晴れていて今日のイベントはもしかしたら晴れなのかな?

高速の無料開放の影響というか効果も少しはある。遠軽から岩見沢まで無料で走れるので、数多くの車が時々片側一車線となる高速道路に集中し、まあ自分みたいなバイクはバックロードでそれなりのペースで巡航ができるわけだ。


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白金の野営場にはハーレーが並んでた。
知っているバイクと知らないバイク。懐かしいようなな初めてのような場所。
実はこのキャンプ場は初めて訪れる場所。

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そんでどこかで見たメンツもたくさんと。
みんなお久しぶり!

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裏方をずっとやってくれた、チッピーさん。
本当にお世話になりました。

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そして今日は生ビールサーバーも導入~!昨日までの粗食がウソのようだ、最高です。

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かんぱーい!^^
いやー最高!

この白金キャンプは旭川に居を構えるふくろうさんが主宰としてHDNの名前を使ってやってくれているミーティングで、顔の見える仲間同志で夏に北海道を訪れたライダーが集まるイベントで今年は4回目になる。

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自分は毎年のように北海道を訪れているのだけど、お盆真っただ中のこの時期に来れたのは初めてで当然参加も初めて!やっとこれたという感激と、北海道のみなさんのホスピタリティへの感謝の二重、三重の感謝。

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ピーマンはしょうゆを入れて回して丸のまま食べるのがここ流。

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そしてココだけしか楽しめない、秘密のブランド、奥様牛の肉がふんだんにふるまわれます。

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そしてマーブーさんから預かった秘伝のタレも登場。甘辛でとってもうまかったです。大満足。ゴハン欲しいですね。あの味付けはとくに。

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そしてゆっくりと時間は流れ、いろんな話に話題は及んだ。
北海道の人はやはり畜産で成り立っている地域が多いので、バイブズミーティングが宮崎で行われることに懸念を示す人が多かったこと、数多くある北海道のキャンプ場やルートでも地元の人が好まない場所やルートがあるということ。あと、ショベル論や、エボ論とかいろいろと。

自分は早々に沈没。
けどとてもいい気分の夜だった。



第4回 HDN北海道白金キャンプレポート その5 羅臼岳登山

人生の半分がもうすでに終わってるとすると、残された時間の中でどれくらいのことができるんだろうと最近よく思う。仕事して安全で知っているエリアだけで楽しいことだらけのことをチョイスして終える人生っていうのもどうなんだろうとも考える。きっとそういうことも可能なんだろうけど。

何か見えないモノに手を伸ばすのことは大変だし、つらいし、不安なんだけどそれを今からもずっとやっていきたいんだよね。だからできるだけたくさんの見知らぬ場所に行き、そしてまだ見ていない、知らない何かに出会いたいと思う、たとえどんな苦労をしたとしても。

たぶん楽しいことは、Just楽しいことであって何かを自分に与えてくれる意味があることじゃあない。楽しいツーリングしてうまいもの食べておいしい酒飲むことは余暇としてはとてもいいことなのだけど、だいぶそういうことからは興味が失せた。

それが自分にとっての癒しだったりリフレッシュなのかどうなのかわからないけど、何か今まで手にしていなかった何かをものすごく苦労してつかむことで次に行けるような気がするし、そこにフォーカスしたいと最近は思っている。逆にそうじゃなかったら、未知のものに手をださない旅とか自分を追い込んで殻を破ることをしない人生とかに意味なんてあるのかとも思う。それが自分が山に登る理由のひとつだろうけど、山を登ることに意味なんかあるのかもたまに思うから矛盾してるよねw。


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木下小屋からの登山道はいきなりハードで、心拍数はいきなり170を打っていたはず。登山道入り口には1700メートルの山ではあるけど、斜度が急なので3000メートル級の装備と体力がない限り登らないでくださいと看板があった。

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クマの出没が多発しているエリアを鈴を鳴らしながら抜けて、だいぶ上までやってきた。遠くにウトロ側の峠道が見える。


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残念ながら低気圧の接近によって羅臼岳の山頂は急速にガスってしまった。しかし行くしかない。

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大沢雪渓に到着。さすがに8月なのでアイゼンはいらないが、残った谷の雪を回避しながら岩肌をよじのぼっていく。

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谷の途中からガスの中に入り、そして羅臼平に到着。ここからものすごいスピードで山を越えていく雲の流れの中に突入。あまりの寒さにフリースを着込んで前進する。

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そして最後の1キロほどは大きな岩が続くガレ場をよじ登っていく。斜度は50-70度くらいあるだろうか。踏み外すと滑落じゃなくってそのまま数十メートルは落下しますよという感じのこんな崖。何回も休みながらぜーぜーいいつつ一歩ずつ足を踏み出す。しんどくて正直帰ろうかとも何度も思った。

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けどなんとか頂上には着いた。最後は山の切り立ったほんのわずかなスペースに頂上のマークがあってそこは山を越えるものすごい突風が吹き荒れていたので、立って歩くとそのまま崖から吹き飛ばされそうな感じ。荷物を背負ったままはいつくばって頂上のポイントまで行って証拠写真を撮った。ガスってて残念だったけど。

そしてそのまま今度は3時間かけて急な崖と山道を降りる。杖を持ってないから膝で踏ん張るしかなく、降りてきたときには膝はボロボロ状態。けど自分でもやれたじゃんという不思議な達成感が残り体はボロボロだったけど、心は晴れ渡ってた。

登り始めと登ってきた山をふもとで振り返るときに、とてもこんな山に登れる気がしないといつも思う。そして帰ってきたときによくあそこまでいけたなとも。不思議な気分だよ、山に登るってのは。

熊の湯で疲れを癒し、簡単な食事を取りそのまま爆睡。
明日はもう一つの目的である白金のミーティングまで走ろう。



第4回 HDN北海道白金キャンプレポート その4 知床峠

ここ数年の夏は必ずやってきている北海道だから自分の中でここが見知らぬ特別な場所だという感情はもはやない。それはこの地に住む人と仲良くなってその人たちに会いに行くていう理由ができたこともあるからかもしれない。

蝦夷旧車会、旭川のハップストア、美唄のジャンクライド、札幌のとみやさん、旭川のふくろうさんやチッピー。考えてみるとたくさん知り合いできたよなあ。この地がそう思えるようになるとは考えもしなかった。

逆に自分の中で北海道を辺境の地として旅をするというワクワク間は急速に失われつつある。オートバイで信号がないただひたすらな一本道や雄大な自然の中を走るは確かに楽しい。ただ、北海道というハコニワの中で毎年同じような観光をしてみても昔ほどの感動を得るのは難しくなった。

一昨年前に知床で出会った外国人のバックパッカーたちに羅臼のキャンプ場で言われたことがある。世界遺産の知床までやってきたのに、なぜ日本人は自然の中に入っていかないんだと。

これは皮肉でもなんでもなく、彼らからすると知床峠で羅臼岳と北方領土を眺めて写真を撮り、キャンプ場にやってきた鹿を眺めているだけの日本人旅行者が変に見えたのだろう。

そして彼らをマネして見よう見まねで登って見た羅臼岳はやはり素人がチャレンジするにはきつい山でその時は断念せざるを得なかった。今年はそのリベンジが旅のひとつの目的だ。


羅臼岳には羅臼側とウトロ側の両方から登山道があるが、以前チャレンジした羅臼側からの道は登山道とは呼べないハードな場所が続くので、今回はウトロ側から登ることにする。所要時間は登り4時間、下り3時間ほどの行程だ。

朝3時に起きて準備をし、ちょうど4時にキャンプ場を出発。誰ひとり走っていない知床横断道をパンヘッドの轟音をうならせて走っていく。

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日の出前に峠についたので、しばらくバイクを撮影ポイントに置いて待ってみたが朝日は残念ながら羅臼岳の裏側あたりから出るようでご来光は拝めず。

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ウトロ側は岩尾別温泉のホテル脇に木の下小屋があり、そこで入山届けを出し出発だ。