すごい雨である。
写真にはよく写っていないが、バイクで走ると刺すようなくらいの激しい雨の降りっぷり。ガソリンスタンドで給油してくれたニーサンに苫小牧までの所要時間を聞いてみた。苫小牧までは1時間ちょっと。札幌は2時間半。
蝦夷旧車会のみんなとは面識がぜんぜんなかったのだけど、旭川のハップストアにも寄ったから、札幌のあべちゃんにも今回の旅でぜひ会いたいなと思っていただ。15分ぐらいこのガソリンスタンドの休息スペースでコーヒーを飲みながら地図をチェックしたりしていた。気の毒なマスツーリングの団体は外の運動会のテントのようなところで今後のルートの打ち合わせをしている。
![IMG_8007[1].jpg](http://www.hdn.gr.jp/harley-davidson_news_2009/archives/2009/10/11/IMG_8007%5B1%5D.jpg)
雨は超土砂降り。普通だったらそのままターミナルに向かったほうがいいだろう。そもそもこのバイク自体まだどんなリスクがあるかどうかわからないのだ。
一瞬、苫小牧への距離を測りだして、そしてやめた。
いやいや、俺の今回の旅はそんなんじゃないんだよ。やれることにはぜんぶトライする。それは最初に苫小牧を出たときに自分の中で決めただろ。自分で自分に問いかけてそして決めた。
OK、札幌いくべ。
あべちゃんに会いたい。
会おうじゃないの!!
土砂降りの中キックし始めると、ガソリンスタンドの外で雨宿りしていたライダーの視線が一斉にそそがれた。奇特と思われているのか、変な人と思われているのかはわからないが札幌に向けて舵を切った。
実は自分、北海道は何度も来ているのだけど、札幌はほとんど未開の地。札幌に入り、都市部を走っていてもどちらが正しい方向かぜんぜんわからん!しかし中之島にあべちゃんのお店があることだけは暗記していたので、それを目指して地図を取り出しながら少しずつ目的地に近づいて行った。
渋滞している大通りをダラダラと走っていると、ミニバンから突然話しかけられた。
「タクさんっすか~?」
いかにもそうっす。どこかでお会いましたっけ?
しかしそのあとのあちらの言っていることが激しいエンジン音でぜんぜん聞こえない。
「中之島のバジルバジルに行きたいんだけど、知ってますか~?」
あっちも知らないのか聞こえなかったのか。
そして信号が進み列が動いて離れ離れになった。そのあと、
北海道スレで再会。知らない町で話かけられたけど、こんなネットでつながっているのもおもしろいよね。いでりんさん、今度はちゃんとお話したいです。
北海道の住所は、東西南北と数字の組み合わせだけなので探しやすいのだけど、持っているツーリングマップで札幌市内での詳細な番地を探すのはとても難しい。グルグルといろんなところを回って、チンチン電車が走っている通りに出た。
懐かしいチンチン電車。自分の故郷の道路もこの路面電車が走っている。ふと自分がその故郷のどこかの町に迷い込んだような錯覚がしてきて、そして夕暮れがゆっくりとやってきたまま店は見つからない。パンパンに熱くなってきたエンジンを抱えてここで店に行くのは断念かなと思ってたが思い切って電話してみることにした。
「こんちは、今店の近くの***番のドコモショップの近くにいるんですけど。」
「あー、それはめちゃ近いですよ、それから***に行ってください!」
![IMG_8030[1].jpg](http://www.hdn.gr.jp/harley-davidson_news_2009/archives/2009/10/11/IMG_8030%5B1%5D.jpg)
そしてやっと到着したのは、アベちゃんのお店アブリアブリだ。
なんで思い切って電話するの?と不思議に思う人もいるでしょうけど、携帯電話の電池の残りがほとんどなくて、しかもすごい土砂降りなんで電源切って、しっかり荷物の奥底に密封してたわけです。
携帯は本当にライフラインになってしまいましたね。
そしてアベちゃんが遠くから走ってきた。