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2008北海道紀行 その12

翌日は、東屋で話し込んだ土砂降りとはうってかわって、朝から汗ばむほどの気温と快晴となった。やっぱいくなら今日かなと考えていたので、羅臼湖ではなく思い切って羅臼岳を攻めてみることにする。


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ここ羅臼温泉野営場はウトロ側とは別に羅臼岳への登山道の基点になっている野営場でもあった。行程は登り、5時間、下り3時間半と入り口に記されてあった。富士山に登るようなものかと理解したが、入り口にはもうヒトコト書いてあった。

羅臼岳へは標高差が1500メートルもあり、3000メートル級の山に登るほど装備が必要です。また山道は急で整備もされていないため、本格的な装備や登山技術がない人以外は決して入山しないように。



うーん、まあ行けるところまで行ってみようかな。
ふもとの町でお昼ゴハンと熊鈴を買ってさあ出発だ。


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林道をしばらく行くと入林届けの場所があった。

これより先はヒグマの生息域なので、そこへ入っていくことのリスクについての説明や、熊鈴で常に音を出し、いざというときには熊スプレーなどで防御しろだとかの具体的な指示もあった。スプレーなんぞは持っておらず、急いで出てきたのでサバイバルナイフなどいざというときに武器になるようなものもテントに置いてきたので、それらの警告を見て不安になるがもう引けない。熊鈴をガンガン鳴らしながら進んでいこう。


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久しぶりの森というのはなんとも慣れないもので、しばらくは鈴を鳴らしながらビクビクと進んでいった。しばらくすると小さな滝があった。


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もともと羅臼岳に登ることは想定していなかったので、全く不勉強のままここまで来てしまったことに後悔しきりなわけだが、登山道に入ってすぐにそこは道なき道に変わった。そういえば入林者名簿にも他の人の名前もなかったわけで、今日こちらから攻めるのはワタシだけ。登っている途中で地形を把握して気づいたが、羅臼岳はウトロ側の数日前に止まっていた岩尾別からのルートからが攻めやすく、羅臼側からは遠いしルートがハードである。と、そんなこと今更気づいても遅かったりする。


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眼下に見えるのはキャンプ場前の道路。ずいぶんと登ってきたもののまだまだ一キロ程度。がここでやってしまったもうひとつの失敗に気づいた。

水である。

自転車に乗るときの注意として血糖値がさがって動けなくなるハンガーノックを防ぐためにアンパンなどの補給食はちゃんと準備してきたのだが、水を忘れた・・・。持ってきたのはたったの1リットル。しかもここに来るまでの道中で300mlは飲んだだろうか。暑く、しかも登り坂では水が欲しくなる。

掲示板どおりに往復で8時間半を歩くとすると、2-3リットルぐらいの水がないととても足りないだろう。ここから前へ進むべきか、もう一度ふもとまで水を取りに戻るべきか。しばらく考えて先に進むことにした。もしかしたらどこかに水場があるかもしれないし、絶対に登頂を目指しているわけじゃないからこのまま出来るところまで進んでみるということにしたほうが自分自身が楽しめるからだ。

ここから水をセーブし続けながら登ることになった。


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さらにひたすら道なき道を。


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屏風岩の手前あたりまでやってきた。


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野営場からはかなり上に上がってきた。ここは横断道路よりさらに標高が高い。


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見上げるとガスった羅臼岳頂上が見える。
残りはあと3キロほどだと思うが、ここで水が完全になくなった。残念。
脱水症状になるわけにもいかず、ここで無念の撤退。しかしここからふもとまで水なしで帰らなくては。

ということで、見事に初登山は水補給の失敗のため途中で引き返す羽目になった。しかしこの日の気温やまったく補給方法がなかったことを考えるとこうするしかなかったかなと思う。またの機会に再トライすることにしよう。


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ふもとまで下山し、羅臼の町でスシとビールで残念会。
あーこのスシうますぎです。


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また野営場に戻ってきた。この日からキャンプ場もお盆モードになっていて昨日と全く雰囲気が変わってファミリーキャンプ場になっていた。


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そんなフレンドリーな雰囲気を知ってか知らずか鹿もキャンプ場でゆったりと草を食んでいる。3泊もしたし、そろそろここともおさらばかな。すばらしい知床の旅でした。











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2008-08-17