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北米最大の二輪車博物館見学紀行 Barbers Vintage Motorsports Museum - 珠玉の名車 650台 1904 Shaw から 1999スズキハヤブサまで - 第四部

第四部

 
#9 博物館の沿革(http://www.barbermuseum.org/museum.htm
博物館は創立10年の、個人所有の博物館で現在は非営利団体として活動しています。
設立の経緯についてはウエブサイトに良くかかれていますが、当地でアイスクリーム
会社を経営し大成功をおさめた George Barber なる人物が、会社を売却。うなるよう
な資産を使って、10年前から、二輪車を主とする、蒐集を開始しました。いまや、
その数650台。館内にあった新聞記事によれば集めた二輪車は総額10億円の資産
価値があり、銀行の博物館の口座にはまだ5億円の資金がうなっているそうです
(*o*)。

写真でご覧に入れたとうり、ほとんどが完動車で、わざとオリジナルのペイントを残
してレストアした車、欠損部品を自作して新車以上のコンディションに仕上げたビン
テージ車と、様々なレストア哲学で再生された車が混在しています。(http://www.b
arbermuseum.org/ourcoll.htm
)もちろんど新車で購入した現代の二輪車も数多くあり
ます。スズキのハヤブサもありました。

#10 Joeさん登場
メモを取りながらφ(. .)デジカメで写真をぱちぱち (^_*)/口★撮っていると、従業
員の一人が「熱心にメモを取られていますが新聞社の方ですか?館内の説明は受けま
したか」と声を掛けてくれました。ウエブサイト(http://www.barbermuseum.org/ou
rstaff.htm
)にも出ている、Joe Bruton さんでした。彼はレストアラーとして博物館
に勤務し、たくさんの二輪車を手がけ、再生したとのことでした。残念ながらジョー
さん同伴で見せてくれた施設は写真撮影禁止で、みなさんに紹介することはできませ
んでしたが、オイル1滴こぼれていない清潔なレストア室、エルフのF1マシン、倉
庫に眠り夜明けを待っている膨大な数の二輪車の数々を1時間近くかけ、丁寧に説明
してくれました(これで$5はタダのような値段だ)。以下の問答文は彼との会話の
抜粋です。FAQについてはウエブサイトにもまとめられています(http://www.bar
bermuseum.org/common.htm


#11 なぜ水木金
この博物館訪問の最大のネックは週に3日間しか開いていないということです。Joe
さんにも尋ねてみたのですが「見てわかるとうり狭いでしょ。土日にあけてしまうと、
人がどっと押し寄せて、混雑し、裁ききれないし様々な問題が出てきてしまうんです
よ。(心ない人のいたずらや小物の盗みもあるのだろう)それよりは平日に来てくれ
る人にじっくりと見て貰って、われわれも、お客さん一人一人に博物館の隅々まで詳
しく説明して、見ていって貰いたいのです」ということでした。

事実、σ(^o^;)は3時間強 館内に居ましたが、訪れた客は10人ほど。写真を見て
貰ってもわかるとうり人影はほとんどありませんでした。時代と空間を超えて館内に
佇(たたず)む二輪車たちに対峙(たいじ)し、多くはすでに天国にいるであろうメ
イカーの技術者、経営者達の夢、この二輪車達を様々な事情で手放した過去のオーナー
達の情熱、そしてレストアラーの魂が入った1台1台を見つめ、至福のひとときを過
ごせました。

と書くとかっこいいけど、σ(^o^;)実体は>>>
やっぱ持つべきモノは金だ金だ金だ金だ金だ金だ金がすべてだぁっ! と物欲の炎を
めらめらと燃やし、儲からない商売を選んだσ(^o^;)に自己嫌悪し、 Barber のおっ
さんに横恋慕/嫉妬するのでした (*^o^*)。アァ物欲物欲物欲物欲物欲物欲。 (笑)

#12 どうやってこんなにたくさんの二輪車を良好に保存しているの?
この博物館のウリは展示車がほとんど実働(約99%)で、全米各地の催し物に出前して、
走行実演が可能である、ということです。こんなにたくさんの二輪車をどうやって良
いコンディションに保存しているのか不思議に思い尋ねてみました。

Joe 「古い二輪車はベアリングからねじ一本に至るまで完全にバラバラにし、写真と
レストア記録を丹念につけて組み立てます。動力系が完調なのを確認したら、部品に
はワセリンを塗って組み上げ、展示します。定期的にエンジンをかけたりしません。
後にイベントなんかで、走行する予定が立ったらエンジンオイルを入れてそのままエ
ンジンをかけます。コレで問題ないのです。ワセリンはエンジンの熱で簡単に蒸発し、
悪さをしません。ほっといてもピストンリングがひっついたりなんかしませんよ」

Joe 「でも我々は常に学んでいます。どうしてもわからないことが多い。毎日毎日が
勉強なんですよ」と真摯、かつ謙虚な返事が返ってきました。

Joe 「レストアでもっとも難しいのは実は色なんですよ。イタリアンレッドといって
も何十種類もあるし、同じメイカーでも年式により微妙に色が異なるのです。古いヤ
ツは特に当時の色見本なんてありませんし、経年変化の問題もあります。色は本当に
苦労しています。」 会話を通してぼろぼろの旧車でも確実に完動車に仕上げられる、
その先が難しいのだ、といいたげでした。言葉の端々には確固たる自信が満ちあふれ
ていました。オリジナルに忠実な塗装が難しいとは、なんと高度なレストアを目指し
ているのか........
 

#13 こんなにあるのに何がまだ足りないの?
くるま「素晴らしいコレクションですね!もう足りないものはないでしょう?欲しい
ものはまだあるのですか?」

Joe 「歴史上重要な二輪車で、手に入ってないのはまだたくさんありますよ。たとえ
ばホンダの750 (CB750K0)はどうです?ないでしょ? 日本車のコレクションが貧
弱です。とくにホンダの小排気量車(スーパーカブなど)が全くない。あれはとても
重要な車です。米国では日本の400ccが手に入りにくいのも困っています。どうです、
あの車、私が一番好きなバイクなんですよ(といって、VFR400R と MVX250F を指した)
。」

くるま「あんなの日本にいくらでも転がってますよ。σ(^o^;)が乗り始めた頃は毎日
道路で見かけました。ティーンエイジャーが免許を取ってすぐ乗るバイクですよ。(
打ちのめされていたくるまやや優越感にひたる (笑))」

Joe 「私は小排気量車が好きなんですよ。世界中から買い付けてますし、また寄付し
てくださる方もいるのですが、なかなか集まらないのです。でも10年間でここまで
来ました。」

Joe 「それから、古い日本車はパーツが供給されていなくて、これも大変困ります。
スズキ、カワサキなんかは特に苦労してます」

というわけで、衰退の歴史をたどった米国の二輪車史を反映しているのだろうか?日
本の4大メーカーの二輪車達に囲まれて育ったσ(^o^;)には意外な答えが返ってきた。

みなさんのなかで、ガレージで眠っている50, 125, 250, 400cc なんかを譲っても良
いという方、下記に問い合わせてみてはいかがだろうか?彼らは潤沢な資金を持って
いますよ!(笑)

#14 ダウンタウンの小博物館から一大テーマパークへ(http://www.barbermuseu
m.org/index.html


 -成金趣味(?) 見せびらかし屋(?) から アラバマ州の観光名所、文化遺産を目指して-

この博物館は、とにかく莫大な数の二輪車が所狭しと並べられ、年代も、メーカー/国
別も、レーサー/公道車もはっきりと分けられていません。はっきり云って、フィロソ
フィーがないのです。とにかく潤沢な資金を背景に、がーっと集めている感じです。
欧州の人なら「アメリカ南部ど田舎の成金オヤジが道楽で悪趣味の二輪車狩りをして
るだけ。歴史がないね」とせせら笑うことと思います。

でも Joe さんは静かな、しかししっかりした口調で将来の夢を語ってくれました。

Joe 「いま、くるまさんにご覧に入れたようにこの場所も手狭になってきています。
週末に開館することもできないし、コレクションのすべてをご覧に入れることもでき
ません。実は、バーミンガムの郊外に約700エーカー(約86万坪 1エーカー=
1224.17坪)の土地を市から譲り受け、ディズニーに負けないようなテーマパークを作
る構想があるのです。展示車両もぐっと増えて、走行実演もやります。1周2.5マ
イルのレース場も作ります。すでに市からはゴーサインを貰っているのですが......」

くるま「なんかワケありですね?反対運動(anti-motorcycle movement)でもあるので
すか?騒音とか環境破壊とか?」

Joe 「実は予定地の近くに住んでいる人の一人が反対しているのです。大きな事をや
ろうとすれば、必ず反対する人が出てくるのが世の常です。でも我々は市を味方に付
けていますし、きっと実現させます。」とのことでした。

博物館にあったローカル新聞の切り抜きを見ると、バーミンガム市が市の郊外、I-20
 の近くにある760エーカーの林(未開発地 時価約5億円)を40年間リースし、
博物館側は2400万ドル(約25億円)を投資して、10万平方フィート(約93
00平方メートル  1平方フィート=0.0929平方メートル)のビルディングを建て
て二輪車を展示、その他キャンプ場、カヌー場を建設、という計画が書かれていまし
た。レース場はホンダとメルセデスのテストコースとしても供用され、フォーミュラ
カーも走れるようにするとのことでした。2001年にはオープンの予定だそうです。

#15 ぜひぜひ行って欲しい>みなさん
ロサンゼルスでもニューヨークでもミルウォーキー/デトロイトでもなくて、なんでア
ラバマ?てわけですが、アラバマ州にはホンダとメルセデスの工場があり、前述のタ
ラデガレース場もあります。実は自動車工業には関連の深い州なのです。場所と開館
時間は大きなネックですが、近くの都市、アトランタ、メンフィス、ニューオリンズ、
ナッシュビルなどに行く機会があり、曜日があえば、ぜひぜひ、飛行機/レンタカーで
訪ねてみてください。二輪車が本当に好きなら一見の価値あり! σ(^o^;)も2001年
のリニューアルの際には再度行ってみたいです。

#ひとたび足を踏み入れたら閉館時間まで、口はあんぐり、アタマを掻きむしり、目
は点、はなぢブー、心臓はドキドキ、のどはカラカラ、全身硬直、食事も忘れ、シャ
ッター押しまくり、足は棒になるまで館内で楽しいひとときを過ごすことになるでし
ょう。2日~3日いても飽きないと思いますよ。(^^) 受付のおっさんは「日本人は
あんまり来ないね。少ないヨ。」と云ってました。

今回は詳しく聞けませんでしたが、レース活動(http://www.barbermuseum.org/topp
age1.htm
)もかなり盛んにやっているようです。 
 

#16 来館情報

■ 住所 電話
Barber Vintage Motorsports Museum
2721 5th Avenue South Birmingham Alabama 35233 USA
tel 205-252-8377
fax 205-252-8079

Website http://www.barbermuseum.org

■ 開館時間(99年9月現在)水木金 午前9時~午後3時まで

**注注注注**
必ず開館時間を事前に問い合わせてください。午後3時の閉館後、たくさんの客が残
念そうにUターンしていきました。アトランタとは時差が1時間あります。

■ 入場料 $5 子供6-12歳 $2 (タダのような値段です)
 

■ 博物館内の施設(*マークは館員の同伴が必要 写真は禁)
展示場(写真ビデオは黙認)
*レストアルーム(http://www.barbermuseum.org/ourrest.htm
*塗装専用室
*ダイノマシーン(出力測定装置)
喫茶室(会議室)
*倉庫
*図書室(http://www.barbermuseum.org/ourlib.htm
コレクションの一部はニューヨーク市の Guggenheim Museum
(http://www.guggenheim.org) でも展示されているそうです。σ(^o^;)行ってみたい
博物館です。

■ おみやげ
Tシャツ($15くらい)、帽子、コレクションを集めた本($40くらい)、ピン、
などのノベルティグッヅもありましたが、すべて現金のみ。カードの支払いは受け付
けてくれません。

■ 食 事
歩いていける範囲に飲食店はなさそうでした。ダウンタウンに戻ればいくらでもある
はずです。博物館の西側はアラバマ大学がありますし。
 

■ 行き方(http://www.barbermuseum.org/ourloc.htm
バーミンガムのダウンタウンをやや南東にはずれたところに位置しています。
I-20(I-59と合流しているので注意) から行くならダウンタウンで降りて、とにかく東
西に走る大きな線路(広大な鉄道の敷地)を陸橋で越えて、ダウンタウンの南半分に入
ってください。東西に延びる道は北から順に 1st, 2nd, 3rd Street South と名前が
付いていて碁盤の目の様になっていますので、一方通行に注意して、5th Street
South に入ったら東に進み、高速31号線の下をくぐって100m ほどの右側にあります。
 道を聞いても強烈な南部なまりの人に出くわすと、CNN や 英会話教室で習う英語で
全米を網羅できると思っている日本人にはなかなか理解できないでしょう(笑)。
 
 

#17 最後に
99年3月のデイトナリポート(下記)以来の大ネタです。ネタはたくさんあるのですが、
なにぶん時間がなくて思うにまかせません。みなさんが興味を持ってらっしゃると思
われる、当地の事情もっともっとお伝えしたいのですが、期待に添えず申し訳ありま
せん。m(-_-)m 帰国後ヒマを見つけて原稿化できると良いのですが.....

今回のレポ-トは如何でしたでしょうか? 感想お待ちしています。若干名の方に帰国
後 オリジナルの生写真をCDRに入れて差し上げようかと思っていますので、ぜひ感
想でも質問でもどしどしDMください。BBSでもお待ちしてます。 

★ ○場さん、どうですか? Barbers ご存じでしたか? (取引でもあるのかな) 参り
ましたか?(σ(^o^;)がすごいわけぢゃないけど (笑))

写真は FUJIFILM FinePix 2700 Normalモード 1800x1200ピクセルで撮影した画像を
Win98上 ART Streamer V3.4 (http://member.nifty.ne.jp/Kazunari/) で一括して減
画素し、 気分次第で(笑) AdobePhotoshop 5.0.2でレベル、カラーバランス、アンシ
ャープマスクを用い、微調整したものです。
 

** 謝 辞 **
拙稿上梓にあたり、めい、Hitton 、狼金クライン、各氏が快く校閲を引き受けてくだ
さいました。ここにあらためて御礼申し上げます。m(-_-)m
 

** σ(^o^;)主な過去投稿記事 ** 
    http://www.music.co.jp/~taku/news/1998/12/toyrun.html
デイトナリポート  http://www.music.co.jp/~taku/news/1999/03/03.html
Hitton サイトロードキング http://www.yk.rim.or.jp/~hitton/FLHR/FLHR0013.html

注:WEBMASTERの都合により現在休止しています。

くるま@アトランタ '98 FLHRCI 









「北米最大の二輪車博物館見学紀行 Barbers Vintage Motorsports Museum - 珠玉の名車 650台 1904 Shaw から 1999スズキハヤブサまで - 第四部」に関連する記事

1999:10:24:14:29:14

北米最大の二輪車博物館見学紀行 Barbers Vintage Motorsports Museum - 珠玉の名車 650台 1904 Shaw から 1999スズキハヤブサまで - 第四部

» #9 博物館の沿革(http://www.barbermuseum.org/museum.htm) 博物館は創立10年の、個人所有の博物館で現在は非営利団体として活動しています。 設立の経緯についてはウエブサイトに良くかかれていますが、当地でアイスクリーム 会社を経営し大成功をおさめた George Barber なる人物が、会社を売却。うなるよう な資産を使って、10年前から、二輪車を主とする、蒐集を開始しました。いまや、 その数650台。館内にあった新聞記事によれば集めた二輪車は総額10億円の資産 価値があり、銀行の博物館の口座にはまだ5億円の資金がうなっているそうです (*o*)。 写真でご覧に入れたとうり、ほとんどが完動車で、わざとオリジナルのペイントを残 してレストアした車、欠損部品を自作して新車以上のコンディションに仕上げたビン テージ車と、様々なレストア哲学で再生された車が混在しています。(http://www.b arbermuseum.org/ourcoll.htm)もちろんど新車で購入した現代の二輪車も数多くあり ます。スズキのハヤブサもありました。 #10 Joeさん登場 メモを取りながらφ(. .)デジカメで写真をぱちぱち (^_*)/口★撮っていると、従業 員の一人が「熱心にメモを取られていますが新聞社の方ですか?館内の説明は受けま したか」と声を掛けてくれました。ウエブサイト(http://www.barbermuseum.org/ou rstaff.htm)にも出ている、Joe Bruton さんでした。彼はレストアラーとして博物館 に勤務し、たくさんの二輪車を手がけ、再生したとのことでした。残念ながらジョー さん同伴で見せてくれた施設は写真撮影禁止で、みなさんに紹介することはできませ んでしたが、オイル1滴こぼれていない清潔なレストア室、エルフのF1マシン、倉 庫に眠り夜明けを待っている膨大な数の二輪車の数々を1時間近くかけ、丁寧に説明 してくれました(これで$5はタダのような値段だ)。以下の問答文は彼との会話の 抜粋です。FAQについてはウエブサイトにもまとめられています(http://www.bar bermuseum.org/common.htm) #11 なぜ水木金 この博物館訪問の最大のネックは週に3日間しか開いていないということです。Joe さんにも尋ねてみたのですが「見てわかるとうり狭いでしょ。土日にあけてしまうと、 人がどっと押し寄せて、混雑し、裁ききれないし様々な問題が出てきてしまうんです よ。(心ない人のいたずらや小物の盗みもあるのだろう)それよりは平日に来てくれ る人にじっくりと見て貰って、われわれも、お客さん一人一人に博物館の隅々まで詳 しく説明して、見ていって貰いたいのです」ということでした。 事実、σ(^o^;)は3時間強 館内に居ましたが、訪れた客は10人ほど。写真を見て 貰ってもわかるとうり人影はほとんどありませんでした。時代と空間を超えて館内に 佇(たたず)む二輪車たちに対峙(たいじ)し、多くはすでに天国にいるであろうメ イカーの技術者、経営者達の夢、この二輪車達を様々な事情で手放した過去のオーナー 達の情熱、そしてレストアラーの魂が入った1台1台を見つめ、至福のひとときを過 ごせました。 と書くとかっこいいけど、σ(^o^;)実体は>>> やっぱ持つべきモノは金だ金だ金だ金だ金だ金だ金がすべてだぁっ! と物欲の炎を めらめらと燃やし、儲からない商売を選んだσ(^o^;)に自己嫌悪し、 Barber のおっ さんに横恋慕/嫉妬するのでした (*^o^*)。アァ物欲物欲物欲物欲物欲物欲。 (笑) #12 どうやってこんなにたくさんの二輪車を良好に保存しているの? この博物館のウリは展示車がほとんど実働(約99%)で、全米各地の催し物に出前して、 走行実演が可能である、ということです。こんなにたくさんの二輪車をどうやって良 いコンディションに保存しているのか不思議に思い尋ねてみました。 Joe 「古い二輪車はベアリングからねじ一本に至るまで完全にバラバラにし、写真と レストア記録を丹念につけて組み立てます。動力系が完調なのを確認したら、部品に はワセリンを塗って組み上げ、展示します。定期的にエンジンをかけたりしません。 後にイベントなんかで、走行する予定が立ったらエンジンオイルを入れてそのままエ ンジンをかけます。コレで問題ないのです。ワセリンはエンジンの熱で簡単に蒸発し、 悪さをしません。ほっといてもピストンリングがひっついたりなんかしませんよ」 Joe 「でも我々は常に学んでいます。どうしてもわからないことが多い。毎日毎日が 勉強なんですよ」と真摯、かつ謙虚な返事が返ってきました。 Joe 「レストアでもっとも難しいのは実は色なんですよ。イタリアンレッドといって も何十種類もあるし、同じメイカーでも年式により微妙に色が異なるのです。古いヤ ツは特に当時の色見本なんてありませんし、経年変化の問題もあります。色は本当に 苦労しています。」 会話を通してぼろぼろの旧車でも確実に完動車に仕上げられる、 その先が難しいのだ、といいたげでした。言葉の端々には確固たる自信が満ちあふれ ていました。オリジナルに忠実な塗装が難しいとは、なんと高度なレストアを目指し ているのか........ #13 こんなにあるのに何がまだ足りないの? くるま「素晴らしいコレクションですね!もう足りないものはないでしょう?欲しい ものはまだあるのですか?」 Joe 「歴史上重要な二輪車で、手に入ってないのはまだたくさんありますよ。たとえ ばホンダの750 (CB750K0)はどうです?ないでしょ? 日本車のコレクションが貧 弱です。とくにホンダの小排気量車(スーパーカブなど)が全くない。あれはとても 重要な車です。米国では日本の400ccが手に入りにくいのも困っています。どうです、 あの車、私が一番好きなバイクなんですよ(といって、VFR400R と MVX250F を指した) 。」 くるま「あんなの日本にいくらでも転がってますよ。σ(^o^;)が乗り始めた頃は毎日 道路で見かけました。ティーンエイジャーが免許を取ってすぐ乗るバイクですよ。( 打ちのめされていたくるまやや優越感にひたる (笑))」 Joe 「私は小排気量車が好きなんですよ。世界中から買い付けてますし、また寄付し てくださる方もいるのですが、なかなか集まらないのです。でも10年間でここまで 来ました。」 Joe 「それから、古い日本車はパーツが供給されていなくて、これも大変困ります。 スズキ、カワサキなんかは特に苦労してます」 というわけで、衰退の歴史をたどった米国の二輪車史を反映しているのだろうか?日 本の4大メーカーの二輪車達に囲まれて育ったσ(^o^;)には意外な答えが返ってきた。 みなさんのなかで、ガレージで眠っている50, 125, 250, 400cc なんかを譲っても良 いという方、下記に問い合わせてみてはいかがだろうか?彼らは潤沢な資金を持って いますよ!(笑) #14 ダウンタウンの小博物館から一大テーマパークへ(http://www.barbermuseu m.org/index.html) -成金趣味(?) 見せびらかし屋(?) から アラバマ州の観光名所、文化遺産を目指して- この博物館は、とにかく莫大な数の二輪車が所狭しと並べられ、年代も、メーカー/国 別も、レーサー/公道車もはっきりと分けられていません。はっきり云って、フィロソ フィーがないのです。とにかく潤沢な資金を背景に、がーっと集めている感じです。 欧州の人なら「アメリカ南部ど田舎の成金オヤジが道楽で悪趣味の二輪車狩りをして るだけ。歴史がないね」とせせら笑うことと思います。 でも Joe さんは静かな、しかししっかりした口調で将来の夢を語ってくれました。 Joe 「いま、くるまさんにご覧に入れたようにこの場所も手狭になってきています。 週末に開館することもできないし、コレクションのすべてをご覧に入れることもでき ません。実は、バーミンガムの郊外に約700エーカー(約86万坪 1エーカー= 1224.17坪)の土地を市から譲り受け、ディズニーに負けないようなテーマパークを作 る構想があるのです。展示車両もぐっと増えて、走行実演もやります。1周2.5マ イルのレース場も作ります。すでに市からはゴーサインを貰っているのですが......」 くるま「なんかワケありですね?反対運動(anti-motorcycle movement)でもあるので すか?騒音とか環境破壊とか?」 Joe 「実は予定地の近くに住んでいる人の一人が反対しているのです。大きな事をや ろうとすれば、必ず反対する人が出てくるのが世の常です。でも我々は市を味方に付 けていますし、きっと実現させます。」とのことでした。 博物館にあったローカル新聞の切り抜きを見ると、バーミンガム市が市の郊外、I-20 の近くにある760エーカーの林(未開発地 時価約5億円)を40年間リースし、 博物館側は2400万ドル(約25億円)を投資して、10万平方フィート(約93 00平方メートル  1平方フィート=0.0929平方メートル)のビルディングを建て て二輪車を展示、その他キャンプ場、カヌー場を建設、という計画が書かれていまし た。レース場はホンダとメルセデスのテストコースとしても供用され、フォーミュラ カーも走れるようにするとのことでした。2001年にはオープンの予定だそうです。 #15 ぜひぜひ行って欲しい>みなさん ロサンゼルスでもニューヨークでもミルウォーキー/デトロイトでもなくて、なんでア ラバマ?てわけですが、アラバマ州にはホンダとメルセデスの工場があり、前述のタ ラデガレース場もあります。実は自動車工業には関連の深い州なのです。場所と開館 時間は大きなネックですが、近くの都市、アトランタ、メンフィス、ニューオリンズ、 ナッシュビルなどに行く機会があり、曜日があえば、ぜひぜひ、飛行機/レンタカーで 訪ねてみてください。二輪車が本当に好きなら一見の価値あり! σ(^o^;)も2001年 のリニューアルの際には再度行ってみたいです。 #ひとたび足を踏み入れたら閉館時間まで、口はあんぐり、アタマを掻きむしり、目 は点、はなぢブー、心臓はドキドキ、のどはカラカラ、全身硬直、食事も忘れ、シャ ッター押しまくり、足は棒になるまで館内で楽しいひとときを過ごすことになるでし ょう。2日~3日いても飽きないと思いますよ。(^^) 受付のおっさんは「日本人は あんまり来ないね。少ないヨ。」と云ってました。 今回は詳しく聞けませんでしたが、レース活動(http://www.barbermuseum.org/topp age1.htm)もかなり盛んにやっているようです。  #16 来館情報 ■ 住所 電話 Barber Vintage Motorsports Museum 2721 5th Avenue South Birmingham Alabama 35233 USA tel 205-252-8377 fax 205-252-8079 Website http://www.barbermuseum.org ■ 開館時間(99年9月現在)水木金 午前9時~午後3時まで **注注注注** 必ず開館時間を事前に問い合わせてください。午後3時の閉館後、たくさんの客が残 念そうにUターンしていきました。アトランタとは時差が1時間あります。 ■ 入場料 $5 子供6-12歳 $2 (タダのような値段です) ■ 博物館内の施設(*マークは館員の同伴が必要 写真は禁) 展示場(写真ビデオは黙認) *レストアルーム(http://www.barbermuseum.org/ourrest.htm) *塗装専用室 *ダイノマシーン(出力測定装置) 喫茶室(会議室) *倉庫 *図書室(http://www.barbermuseum.org/ourlib.htm) コレクションの一部はニューヨーク市の Guggenheim Museum (http://www.guggenheim.org) でも展示されているそうです。σ(^o^;)行ってみたい 博物館です。 ■ おみやげ Tシャツ($15くらい)、帽子、コレクションを集めた本($40くらい)、ピン、 などのノベルティグッヅもありましたが、すべて現金のみ。カードの支払いは受け付 けてくれません。 ■ 食 事 歩いていける範囲に飲食店はなさそうでした。ダウンタウンに戻ればいくらでもある はずです。博物館の西側はアラバマ大学がありますし。 ■ 行き方(http://www.barbermuseum.org/ourloc.htm) バーミンガムのダウンタウンをやや南東にはずれたところに位置しています。 I-20(I-59と合流しているので注意) から行くならダウンタウンで降りて、とにかく東 西に走る大きな線路(広大な鉄道の敷地)を陸橋で越えて、ダウンタウンの南半分に入 ってください。東西に延びる道は北から順に 1st, 2nd, 3rd Street South と名前が 付いていて碁盤の目の様になっていますので、一方通行に注意して、5th Street South に入ったら東に進み、高速31号線の下をくぐって100m ほどの右側にあります。  道を聞いても強烈な南部なまりの人に出くわすと、CNN や 英会話教室で習う英語で 全米を網羅できると思っている日本人にはなかなか理解できないでしょう(笑)。 #17 最後に 99年3月のデイトナリポート(下記)以来の大ネタです。ネタはたくさんあるのですが、 なにぶん時間がなくて思うにまかせません。みなさんが興味を持ってらっしゃると思 われる、当地の事情もっともっとお伝えしたいのですが、期待に添えず申し訳ありま せん。m(-_-)m 帰国後ヒマを見つけて原稿化できると良いのですが..... 今回のレポ-トは如何でしたでしょうか? 感想お待ちしています。若干名の方に帰国 後 オリジナルの生写真をCDRに入れて差し上げようかと思っていますので、ぜひ感 想でも質問でもどしどしDMください。BBSでもお待ちしてます。  ★ ○場さん、どうですか? Barbers ご存じでしたか? (取引でもあるのかな) 参り ましたか?(σ(^o^;)がすごいわけぢゃないけど (笑)) 写真は FUJIFILM FinePix 2700 Normalモード 1800x1200ピクセルで撮影した画像を Win98上 ART Streamer V3.4 (http://member.nifty.ne.jp/Kazunari/) で一括して減 画素し、 気分次第で(笑) AdobePhotoshop 5.0.2でレベル、カラーバランス、アンシ ャープマスクを用い、微調整したものです。 ** 謝 辞 ** 拙稿上梓にあたり、めい、Hitton 、狼金クライン、各氏が快く校閲を引き受けてくだ さいました。ここにあらためて御礼申し上げます。m(-_-)m ** σ(^o^;)主な過去投稿記事 **      http://www.music.co.jp/~taku/news/1998/12/toyrun.html デイトナリポート  http://www.music.co.jp/~taku/news/1999/03/03.html Hitton サイトロードキング http://www.yk.rim.or.jp/~hitton/FLHR/FLHR0013.html 注:WEBMASTERの都合により現在休止しています。 くるま@アトランタ '98 FLHRCI
Categories : TOURING/DIARY, Vintage Harley

1999-10-24