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75FX bito号の整備 vol.31

過去の記事で動画をアップしたようにOH後、一度はエンジンが掛かり
快調に約5キロのテスト走行をこなしたbito号
そして、一度エンジンが掛かってしまって温間ならばキック1発で再始動出来る事は確認している。

ならば原因は大きめのピストンクリアランス?と考え、.020オーバーのピストンをクリアランス
0,06ミリでボーリングして入れた。 しかし掛からないのだ。何しろ圧縮が低い。
むしろピストンを変えない方が高かったかも。^^;
先日のjackMTGでキックで掛かるコンプレッションの定義は出ている。
キーワードはやはり圧縮であるに違いない。

勿論、bito号はキャブ・点火タイミングは色々変えて試している。

圧縮が低い理由で考えられる事は・・・・

●入れ替えた社外のピストンの不良?。

根拠は仕上がって来た時にピストンリングを付けないで、シリンダーにふと、入れてみたら
横ガタ・・・すなわちピストンの楕円の形状が大きく「えぇ?こんなんだったっけ?」と感じたこと。
普段はあまりやらないのであるが、神経質になっているせいであろう。

●シリンダー上部の歪み?。

確かに歪んでいる事は初めからわかっていたが、その歪みかたからなんら影響ないと判断していた。
もし圧縮に影響しているならオイルは吹くはずだし、少なからずオイルが滲んでくるはずである。

●カムギアの狂い?。

ポイントのベースプレートの切りかきが、かなり右に(むかって上に)固定されていた事。
通常ならかなり早めの点火タイミングになるのであるが、オーナーのbito君が苦労を重ねて
(その日の初始動はいつも30〜45分のキック修行)得たそれでも掛かりの良いベスト位置だそうである。
なるほどその位置以降にプレートを右に回さないとエンジンはウンともスンとも言わない。
その位置が通常なら早すぎる位置なのである。
根拠はカムカバーが社外品に交換されており、カムカバーの面の加工精度が悪く、機械研磨しないと
いけないほどなのは確認しており、過去の整備でその歪によるギア鳴りでギアの噛み合わせを変えた
(考えられるのはカムギア交換)かも知れないからだ。そのカムギア交換に際に位置不良の為の
タイミングの狂い。


●バルブ周りからの圧縮もれ?。

これはボーリング屋さんから仕上がって来たばかりなので考え難いが・・。

以上の事柄が原因として考えられる事であり、こうなれば気になる案件は徹底的に
再確認・修正・交換して行く事とします。 

IMG_2631.JPG

まず、ドラックスペシャリティから入手したリプレイスピストンの検証

サイズはR 87.76ミリ(稼動部分。一番大きい部分のスカート部) F 87.75ミリ

これに対し横最小幅 R 86.975ミリ  F 86.96ミリ。  その差は0.785〜0.79もある!

この対比率(楕円度)が正常なのか異常なのかこんなデータを過去に取ったこと無いから分からない。
でも言える事は半端ない楕円度である。
ちなみに手持ちの後期1340のドイツ製純正ピストンの差は0.46ミリである。(より円に近い)
これと比べるとbito号に使ったリプレイスピストンが、かなり楕円なのかわかる。

この疑問と不安を解消する為に只今米国からNOS純正ピストンを取り寄せ中である。
純正の楕円度はどれくらいなのか分からないが、たとえ同じだとしても純正ならあきらめが付く。

ピストンとシリンダーのクリアランスは指定の0.06に対し、F 0.06でビンゴ!Rが0.05〜0.055
まさか内燃機屋さんも再計測されるとは思っていないだろうなぁ・・スンマセン。^^;

只今、ピストン入荷待ち。


IMG_2626.JPG


今更であるが、バルブ周りのリークテストをやって見る。浸透性の高いガソリンを満たす。
私は仕上がって来たばかりなのと、内燃機屋さんを信用していたので、このテストは行なって
いなかった。 結果はやはりバッチリ!!。何十秒経っても全然漏れてこない。^^ 

一般的に5秒以上漏れて来なければ漏れの症状としては、とりあえずは大丈夫なんだけどね。


シリンダー上部の歪み修正は井上ボーリングに発注した。

さぁ、残るはカム周りの再点検である。

つづく・・・。

ps
bito君が苦労して得たベストタイミング位置はスタティックで確認済み。
上死点より、ほんの僅かに早め。理にかなっている。
*でもベースプレート調整穴は固定ボルト真ん中よりだいぶ下である。


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