オートバイの死亡事故を減らすため、ライダーが装着する「胸部プロテクター」の普及に警視庁が取り組みはじめた。衣服の下に装着する「ベストタイプ」から「着るエアバッグ」まで形状はさまざま。事故時の衝撃を減らして救命率を高める効果があり、警視庁はヘルメットと並ぶ"命綱"として、認知度を高めたい考えだ。
東京都江東区のトンネル内で昨年6月、男性(22)の運転するオートバイが時速80キロで側壁に衝突した。通常なら即死のケースだが、足の骨折だけで命に別条はなかった。胸部に装着していたプロテクターが身を守った。
「白バイ隊員が10トントラックと正面衝突して助かった例もある。プロテクターの有無が命を左右する」と警視庁交通総務課は説明する。
警視庁管内の二輪車の台数は約128万台。昨年都内で起きた交通事故死者のうち二輪車の死者数は31%(84人)を占める。ゆるやかな減少傾向にある歩行者(37%)や四輪車(11%)と比べ、"高止まり"している。
こうした状況を受け、警視庁はプロテクターの装着率アップ作戦に乗り出した。4月から二輪車免許の技能試験や違反者講習での装着を義務づけるほか、バイク便会社などに対し、配送業務に携わるライダーへの着装を呼び掛けている
(産経新聞iza)