野宿やろうにも見えるが、都会で最近流行っている非日常なイベントとしての野宿フリーペーパー。広く移動することが前提のハーレー旅人からすると盲点だが、これが結構おもしろい。
わたしは投げ竿を海にぶっこんで星空を見ながら寝袋に包まって寝るのが好き。
海は夜は特に見えないだけに恐ろしい音を奏でるようにも聞こえるが、自分との波長が合ってくると子守唄のように次第に変わってくる。

先週、ものすごく久しぶりに終電をのがしました。小田急線で新宿から町田まで帰ろうとしたら、成城学園前という降りた事もない駅で電車が終わってしまったのです。仕方ないので始発まで時間をつぶそうと思い、派出所でファミレスの場所を聞くと、お巡りさんは「そんなもんはない」と言い、「マンガ喫茶もない」と言います。なんもない。
お巡りさんが「家はどこ?」と聞くので、「町田」と答えると、「ここから歩いて4時間はかかるよ」と、わざわざ指を4本示して、教えてくれました。お巡りさんは、私を酔っぱらいと思っているようで、腹立たしいと、私は酔っぱらってまわらない頭で思いました。その時、お巡りさんの気持ちの内訳は、ちょっと面白がってる15%、ざまあみろと思ってる12%、酔っばらいめ8%、めんどくさい40%、他・私とは関係ないこと(家のローンとか、反抗期の娘のこと)25%、といった感じに違いないのです。「お金があるなら、タクシーで下北沢に戻ればカプセルホテルがあるよ」とおざなりに対策を付け加えるお巡りさんですが、その心中は、こいつ金ないに決まってるに100%で決まりです。実際、その時、私の財布の内訳は2000円でした。
か弱い女性にこの仕打ち、なんなんだっ、と私は腹をたてましたが、そうめげるでもなく、しかたないので成城のプチブルな家々を散策し、酔いが覚めるにしたがって判断力も戻ったので、おとなしくその辺で寝て始発を待つことにし、駅のそばのローソンの向いの駐車場のはじっこで、ちょうど電車の中で読もうと持ってきていた新聞にくるまって寝ました。携帯のアラームをセットするのも忘れませんでした。
そして、携帯におこされ、駅にいって、始発に乗って、ぶじ家に帰りました。
すると、案外、私もまだ捨てたもんじゃないな、とすがすがしい気持になりました。
泊めてくれるような友達も、車で迎えに来てくれるような彼氏も、そしてもちろんお金もない私ですが、拝啓お袋さん、私は元気にやってます。
世紀末にはノストラダムスだなんとかだで、華々しいサバイバル術なんか流行っていましたが、せちがらい21世紀、地味ーで人に誇れないこのような技術が重視されるようになるに違いありません。
そんなこんなで、名前は「野宿野郎」になりました。わかりづらいのですが、野宿などをあつかった、旅のミニコミです。たぶん。
しかし野宿ネタとよく造りこまれた紙とWebサイトのギャップがすごい。
久しぶりにやられた感。キャンプ場でマンネリなハーレー乗りは絶対注目です。
(野宿野郎)