出典:
Motorcycle Accident Cause Factors and Identification of Countermeasures,
Volume 1: Technical Report, Hurt, H.H., Ouellet, J.V. and Thom, D.R.,
Traffic Safety Center, University of Southern California, Los Angeles,
California 90007, Contract No. DOT HS-5-01160, January 1981 (Final Report)
This document is available through:The National Technical Information
Service,
Springfield, Virginia 22161
出典となったレポートは、900件の事故の実地調査と、3600件の事 故報告書の分析からまとめられたものである.対象の事故はすべてロサン ジェルスで発生したものである.
1.オートバイ事故のおよそ4分の3は、他の乗り物との衝突である.そ して、相手は普通の乗用自動車がほとんどである.単独事故はおよそ4分 の1である.
2.故障が原因となるオートバイ事故は全体の3%未満である.そして、 それらのほとんどはパンクによりコントロールを失った単独事故である.
3.単独事故のうち、ライダーの運転ミスによるものが3分の2ほどある. 典型的なミスは、ブレーキをかけたときのスリップによる転倒、あるいは オーバスピードによるカーブでの飛び出しである.
4.でこぼこなどの道路の欠陥に起因する事故は2%ある、動物との接触 による事故は1%であった。
5.車との衝突事故では、車のドライバーが、オートバイの走行を遮るこ とにより発生する事故がその3分の2を占める.
6.オートバイ事故の多くは、車のドライバーが交通の流れの中で、オー トバイに気が付かないで起こすものである.車のドライバーは事故を起こ すまでオートバイに気が付いていなかったり、事故を避けられない状態ま でオートバイの存在に気が付いていない.
7.車のドライバーのオートバイ・ライダーに対する故意の敵対的行為が、 事故になることはまれである.
8.頻繁に発生する事故の状況は、直進するオートバイとその進路を左折 する車との事故である.
9.オートバイの事故は交差点でよく発生する.車がオートバイの走行を 遮ったり、あるいは、車が交通ルールを守らないことが原因となっている.
10.天候は、ほとんどオートバイ事故の要因とはなっていない.
11.多くのオートバイ事故は、買い物、使い走り、友人に会いに行くな どのチョイ乗り時に発生する.そして、事故は出発直後に発生しがちであ る.
12.事故の大半において、まぶしかったり他の乗り物の陰で、オートバ イが見えにくかったりしている.
13.オートバイの存在をはっきり認識させることが、他の乗り物との事 故を避けるのに大きな効果がある.たとえば、日中でもヘッドライトを点 灯したり、目立つ色である黄色や橙、赤のジャケットを着用することであ る.
14.衝突の後、燃料が漏れる事故は、オートバイ事故の62%を占める. 火災につながるので大変危険である.
15.事故の4分の3以上が進行方向から角度にして45度以内からの衝 突である.
16.オートバイとライダーの存在が、正面からはっきり認識されるよう にすることが重要である.
17.16才から24才のライダーの事故は大変多い.
18.30才から50才のライダーの事故は大変少ない.
19.事故にあったオートバイ・ライダーの大多数(96%)は男性であ るが、女性ライダーの事故率はかなり高い.
20.交通違反で召喚されたり事故暦をもつオートバイ・ライダーは事故 を繰り返している.
21.事故に会うオートバイ・ライダーは、基本的な訓練を受けていない.
22.92%の者が、独習あるいは家族か友人から学んだだけである.
23.訓練を受けた経験のあるオートバイ・ライダーの事故は少なく、事 故に遭遇しても怪我の程度が低い.
24.事故を起こした大半のライダーは経験がほぼ3年、そしてそのオー トバイに乗り初めて5ヶ月以内である.
25.オフロードバイクの経験をしたライダーの事故率は著しく低い.
26.運転対する注意不足が事故の原因となるのは周知の事実である.
27.致命的な事故の半分は、飲酒に関係している.
28.一般的にオートバイ事故において、ライダーは衝突回避の操作を2 秒未満で完了することができる.
29.二人乗りオートバイの事故はすくない.
30.オートバイと衝突事故を起こした車のドライバーは、オートバイに ついて無知である.
31.大排気量のオートバイの事故は少ないが、事故に遭うとより重大な 怪我に結びついている.
32.オートバイの色と事故とのかかわり合いは、データからでは結論づ けられないが、色はたいした意味を持たないだろう.それは事故相手の車 から見えるのはオートバイの正面だからである.
33.フェアリングと風防が備わっているオートバイの事故は少ない.経 験豊かで訓練を受けたライダーが乗る目立つオートバイは事故が少ないと 予測できる.
34.事故に遭った多くのオートバイ・ライダーは、無免許あるいは免許 の限定範囲を超えた運転であった.
35.セミチョッパーあるいはカフェレーサー風に改造したオートバイの 事故は、明らかに多い.
36.オートバイライダーの怪我をする割合は非常に高い.車との衝突で は98%、単独事故では96%である.
37.怪我の半分は、下肢、足首、ひざの部位に発生している.
38.堅牢なブーツやジャケット、手袋等の使用は、擦過傷や裂傷の防止 に効果的であるが激しい事故に於いては有効ではない.
39.スピードが出た状態で正面から衝突する事故では、鼠蹊部を損傷す る怪我の発生が多い.
40.怪我の程度は、速度、飲酒、オートバイ・サイズに比例して増加す る。
41.オートバイ・ライダーの事故の内73パーセントは目の保護用具を 使用していなかった.風を受ける無防備の目が視覚を損ない危険発見を遅 らせたかも知れない.
42.オートバイ・ライダーのおよそ50%はヘルメットを使用している. しかし、事故にあったオートバイ・ライダーは、40%しかヘルメットを 着用していなかった.
43.年少のオートバイ・ライダーが、熱い日のチョイ乗りの時にヘルメ ットを着用しないことが多い.
44.致命傷となる怪我は、胸と頭に受けた怪我である.
45.頭部の怪我を防ぐためには、ヘルメットを着用することが最も有効 である.
46.FMVSS 218に対応したヘルメットは、怪我を防ぐ効果にかなり期待 できる.
47.ヘルメット使用は、交通音を遮断したり、視界を妨げたりしない. また、疲労や不注意を引き起こすこともない.ヘルメットの着用が事故を 誘引することはない.
48.ヘルメットを着用したライダーと同乗者は、すべての場合において、 頭と首の怪我の度合いが少ない.
49.フルフェイスのヘルメットは、顔の怪我をかなり減らす.
50.ヘルメットの着用は、首の怪我を引き起こす要因とはならない.
51.事故を起こしたライダーの26%の者が、不快で不便なのでヘルメ ットを着用していなかったと言った、そして、53%の者は事故に遭うと は思っていなかったので着用しなかった.
52.事故に遭ったオートバイ・ライダーの10%未満しか、医療保険や 対物保険に入っていなかった.
出典となったレポートは、900件の事故の実地調査と、3600件の事 故報告書の分析からまとめられたものである.対象の事故はすべてロサン ジェルスで発生したものである.
1.オートバイ事故のおよそ4分の3は、他の乗り物との衝突である.そ して、相手は普通の乗用自動車がほとんどである.単独事故はおよそ4分 の1である.
2.故障が原因となるオートバイ事故は全体の3%未満である.そして、 それらのほとんどはパンクによりコントロールを失った単独事故である.
3.単独事故のうち、ライダーの運転ミスによるものが3分の2ほどある. 典型的なミスは、ブレーキをかけたときのスリップによる転倒、あるいは オーバスピードによるカーブでの飛び出しである.
4.でこぼこなどの道路の欠陥に起因する事故は2%ある、動物との接触 による事故は1%であった。
5.車との衝突事故では、車のドライバーが、オートバイの走行を遮るこ とにより発生する事故がその3分の2を占める.
6.オートバイ事故の多くは、車のドライバーが交通の流れの中で、オー トバイに気が付かないで起こすものである.車のドライバーは事故を起こ すまでオートバイに気が付いていなかったり、事故を避けられない状態ま でオートバイの存在に気が付いていない.
7.車のドライバーのオートバイ・ライダーに対する故意の敵対的行為が、 事故になることはまれである.
8.頻繁に発生する事故の状況は、直進するオートバイとその進路を左折 する車との事故である.
9.オートバイの事故は交差点でよく発生する.車がオートバイの走行を 遮ったり、あるいは、車が交通ルールを守らないことが原因となっている.
10.天候は、ほとんどオートバイ事故の要因とはなっていない.
11.多くのオートバイ事故は、買い物、使い走り、友人に会いに行くな どのチョイ乗り時に発生する.そして、事故は出発直後に発生しがちであ る.
12.事故の大半において、まぶしかったり他の乗り物の陰で、オートバ イが見えにくかったりしている.
13.オートバイの存在をはっきり認識させることが、他の乗り物との事 故を避けるのに大きな効果がある.たとえば、日中でもヘッドライトを点 灯したり、目立つ色である黄色や橙、赤のジャケットを着用することであ る.
14.衝突の後、燃料が漏れる事故は、オートバイ事故の62%を占める. 火災につながるので大変危険である.
15.事故の4分の3以上が進行方向から角度にして45度以内からの衝 突である.
16.オートバイとライダーの存在が、正面からはっきり認識されるよう にすることが重要である.
17.16才から24才のライダーの事故は大変多い.
18.30才から50才のライダーの事故は大変少ない.
19.事故にあったオートバイ・ライダーの大多数(96%)は男性であ るが、女性ライダーの事故率はかなり高い.
20.交通違反で召喚されたり事故暦をもつオートバイ・ライダーは事故 を繰り返している.
21.事故に会うオートバイ・ライダーは、基本的な訓練を受けていない.
22.92%の者が、独習あるいは家族か友人から学んだだけである.
23.訓練を受けた経験のあるオートバイ・ライダーの事故は少なく、事 故に遭遇しても怪我の程度が低い.
24.事故を起こした大半のライダーは経験がほぼ3年、そしてそのオー トバイに乗り初めて5ヶ月以内である.
25.オフロードバイクの経験をしたライダーの事故率は著しく低い.
26.運転対する注意不足が事故の原因となるのは周知の事実である.
27.致命的な事故の半分は、飲酒に関係している.
28.一般的にオートバイ事故において、ライダーは衝突回避の操作を2 秒未満で完了することができる.
29.二人乗りオートバイの事故はすくない.
30.オートバイと衝突事故を起こした車のドライバーは、オートバイに ついて無知である.
31.大排気量のオートバイの事故は少ないが、事故に遭うとより重大な 怪我に結びついている.
32.オートバイの色と事故とのかかわり合いは、データからでは結論づ けられないが、色はたいした意味を持たないだろう.それは事故相手の車 から見えるのはオートバイの正面だからである.
33.フェアリングと風防が備わっているオートバイの事故は少ない.経 験豊かで訓練を受けたライダーが乗る目立つオートバイは事故が少ないと 予測できる.
34.事故に遭った多くのオートバイ・ライダーは、無免許あるいは免許 の限定範囲を超えた運転であった.
35.セミチョッパーあるいはカフェレーサー風に改造したオートバイの 事故は、明らかに多い.
36.オートバイライダーの怪我をする割合は非常に高い.車との衝突で は98%、単独事故では96%である.
37.怪我の半分は、下肢、足首、ひざの部位に発生している.
38.堅牢なブーツやジャケット、手袋等の使用は、擦過傷や裂傷の防止 に効果的であるが激しい事故に於いては有効ではない.
39.スピードが出た状態で正面から衝突する事故では、鼠蹊部を損傷す る怪我の発生が多い.
40.怪我の程度は、速度、飲酒、オートバイ・サイズに比例して増加す る。
41.オートバイ・ライダーの事故の内73パーセントは目の保護用具を 使用していなかった.風を受ける無防備の目が視覚を損ない危険発見を遅 らせたかも知れない.
42.オートバイ・ライダーのおよそ50%はヘルメットを使用している. しかし、事故にあったオートバイ・ライダーは、40%しかヘルメットを 着用していなかった.
43.年少のオートバイ・ライダーが、熱い日のチョイ乗りの時にヘルメ ットを着用しないことが多い.
44.致命傷となる怪我は、胸と頭に受けた怪我である.
45.頭部の怪我を防ぐためには、ヘルメットを着用することが最も有効 である.
46.FMVSS 218に対応したヘルメットは、怪我を防ぐ効果にかなり期待 できる.
47.ヘルメット使用は、交通音を遮断したり、視界を妨げたりしない. また、疲労や不注意を引き起こすこともない.ヘルメットの着用が事故を 誘引することはない.
48.ヘルメットを着用したライダーと同乗者は、すべての場合において、 頭と首の怪我の度合いが少ない.
49.フルフェイスのヘルメットは、顔の怪我をかなり減らす.
50.ヘルメットの着用は、首の怪我を引き起こす要因とはならない.
51.事故を起こしたライダーの26%の者が、不快で不便なのでヘルメ ットを着用していなかったと言った、そして、53%の者は事故に遭うと は思っていなかったので着用しなかった.
52.事故に遭ったオートバイ・ライダーの10%未満しか、医療保険や 対物保険に入っていなかった.