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KI-YOさんのAFF体験レポート
KI-YOさんのAFF体験レポート・3

KI-YOさんのAFF体験レポート・2

■レベル0

4月29日。朝8:30に藤岡DZに行きました。DZには20人くらいの人たちが既に集まっており、今日の準備をしているようです。早速受付で名前を述べてAFFのテキストをもらって、中をぱらぱらとめくってみると訓練方法やキャノピー(パラシュートの傘)構造などいろいろ書いてあります。初めて見るものばかりなのでなんとなく新鮮な気持ちになったのですが、「非常事態」の項が目に留まりちょっと緊張。

今日からAFFが始まるのですが、レベル0の前にグラウンドトレーニングがあります。テキストにある基本的なことについて学ばなければなりません。
しばらくすると、空中姿勢の練習が始まりました。飛び箱のような台の上に腹ばいになり空中での基本姿勢の練習をします。基本姿勢は「アーチポジション」と「ニュートラルポジション」の2種類で、いずれも腰を前に思い切り突き出した姿勢です。地上でその姿勢を保つのはかなり苦労します。まるでプロレスの「キャメルクラッチ」か「ボストンクラブ」を掛けられているような姿勢です。この姿勢をとることにより、空中では腰の部分がバドミントンのシャトルで言えばオモリの部分に、手足が羽根の部分になりうつ伏せの状態で安定したフリーフォールができるのです。

次に、ハーネスを体に付けてパラシュートを開く練習をします。右胸に付いた金属の輪(メインリップコード)を引くとメインキャノピーが開く構造になっています。メインリップコードの下にはメインキャノピーを切り離すカッタウエイハンドルがあります。そして左胸にはリザーブキャノピーを開くリザーブリップコードがあります。
それぞれの位置を確認したあとリップコードを引く練習をします。右手で右胸のリップコード引くため、空中では左手をおでこのあたりにかざす姿勢をとらないとバランスが崩れてしまいます。万が一のためにカッタウエイハンドル、リザーブリップコードの引き方も何度も何度もシミュレーションして体に覚えさせます。
キャノピーコントロール、エマージェンシー、ハンドサインなどなど、みっちりと6〜7時間、グラウンドトレーニングは続きました。その間も、DZには次々とジャンパーがパラシュートで降下してきます。そららを見ているだけでもキャノピーコントロールの参考になりました。
いよいよ、レベル0が始まります。レベル0はタンデムでのジャンプですが、体験ジャンプとちがうのは空中でグラウンドトレーニングで学んだことを実際やってみせなくてはなりません。

レベル0は、レベル1でやることをタンデムでシミュレーションしてみるのが課題です。どれだけのことをやるのか、順を追って説明すると以下のとおりです。


クライムアウト!・・・この指示がジャンプマスター(JM。一緒に飛ぶインストラクター)から出たらEXITする位置に移動する。

(ホテルチェック)
チェックイン!・・・と叫んで、機内のJMとアイコンタクトをしてOKサインをもらう。
チェックアウト!・・・と叫んで、機外のJMとアイコンタクトをしてOKサインをもらう。

(EXITカウント)
アップ!ダウン!ゴー!・・・と叫んでアーチポジションで飛び降りる。

ワンサウザン!
トゥサウザン!
スリーサウザン!
フォーサウザン!
ファイブサウザン!・・・と5秒数えて、ニュートラルポジションにする。

(サークル・オブ・オブザベーション)
グラウンド・・・地平線を見て、方向、平衡感覚を知る。
アルチメーター・・・胸にある高度計を見て高度の確認。
メイン・・・右側のJMとアイコンタクトをとり指示を受ける。
リザーブ・・・左側のJMとアイコンタクトをとり指示を受ける。

(プラクティス・リップ・コード・プル(PRCP))
ルック・・・メインリップコードを見る。
タッチ・・・右手でメインリップコードを触って位置の確認をする。左手は頭上でバランスをとる。
アーチ・・・リップコードを引く真似からアーチポジションをとる。

(PRCPをあと2回。計3回練習)

(サークル・オブ・オブザベーション)
約5秒おきにサークル・オブ・オブザベーションを行う。
アルチメーターが5,500ftになったら。
ファイブ・ファイブ・・・両手を2回開いて合図を出す。

(プル)
ルック・・・メインリップコードを見る。
リーチ・・・右手でメインリップコードを掴む。左手は頭上でバランスをとる。
プル・・・右ひじが伸び切るまでリップコードを引く。

ワンサウザン!
トゥサウザン!
スリーサウザン!
フォーサウザン!
ファイブサウザン!・・・と5秒数える。

チェック・・・右肩ごしにパイロットシュート(メインキャノピーを引っ張り出す小さいパラシュート)が出てるか確認。
チェックキャノピー・・・キャノピーがちゃんとオープンしているか確認。
チェックエアスペース・・・前方に他のキャノピーがいないか確認。
トグル解除・・・トグル(キャノピーを操作する紐)を解除し、2回大きく引いてトグルの異常を調べる。
右ターン・左ターン・フレア・・・操作してちゃんとコントロールできるか確認する。

DZを探す・・・自分の真下から探す。

と、まあ、これだけのことをやらねばならないのです。初めての経験でこれだけのことを完璧にこなすのはかなり難しいのではないでしょうか。
レベル0はタンデムのジャンプですから、パラシュートはJMが引いてくれるので安心なのですが、これだけのことをこなす自信はまったくありませんでした。グラウンドトレーニングで何回も何回もシミュレーションして頭にというより体に覚えさせました。


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