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日本海珍道中  -志賀高原〜糸魚川-
日本海珍道中 -いくぜ500キロ!-

日本海珍道中 -富山泊編-

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日本海にたどり着いた3人は8号線を西に向かって走りだした。
今までの山がちの道とは違って右に海を見ながら海岸線の道路を走って行く。

あまり交通量のない道をかっとんでいったtakaさんのあとを追っかける。ビラちゃんもこのような道は得意のようで元気を盛り返して走っている。

このへんの景色は天気のせいかどこかで見た北海道西岸の寂れた集落が続く増毛のあたりの雰囲気に似てる感じがする。新潟から富山に入るあたりでは、さすがに街道沿いということもあり所々にはちゃんとした町があって、地元の人らしい人が買い物のためにあちこちのお店に顔を出している。町を離れるととたんに北陸自動車道がすぐ横に並び、8号線と北陸本線が複雑に絡み合いながら小さな山を越えていく。そんな場所を何度か繰り返し、日本海の光景に慣れたころtakaさんが右折のウインカーを出し、3人は親不知のパーキングに入っていった。


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親不知のパーキングの下は、海水浴場になっていて、もう6時近くになるというのにまだまだ海水浴客で多少のにぎわいをみせていた。そのわずかな海水浴場のスペースの両側には北陸自動車道が海の上を走るどこかの写真で見た光景が続いている。せっかくなので3人で記念写真を撮ってから、地図を広げて今晩キャンプする場所の相談をする。

taku「温泉入りたいし、魚焼いて食べようよ。」
ビラ「それいいっすね〜さんま食べたい・・。」
taku「貝とか・・・(一番搾りのことを考えつつ)。」
taka「それより今日どこまでいく?」
taku&ビラ「もうこのへんでいい!」
taka「じゃ、この先にマイナーなキャンプ場があるみたいだからそこまで行こう。」
taku&ビラ「まかせます!」

という感じで話がまとまり、一行はもうちょっと先にあるはずのキャンプ場を目指すことになった。

キャンプ場はちょっと走ったところですぐにみつかった。

8号線沿いから見える場所にすでに10張りほどのカラフルなテントが並んでいる。takaさんがいったん道ばたによって周囲を確認するが、8号線とそのキャンプ場の間に北陸本線があって踏切をこえないと行けないようだ。

なんとか踏切を見つけてわたったところは、寂れた民宿街と越中宮崎という無人駅で、夕暮れ時にもかかわらず活気がぜんぜんないさびしいところだ。そのうちの一件がキャンプ場の管理をしているようでそこにお金を払ってキャンプ場へ入っていった。料金は一人200円でなかなかリーズナブル。やっぱりこうでなくちゃ。

キャンプ場の中は大にぎわいで、ぼくが大の苦手の親子連れが多い。周囲がいぶかしげに見てる中、一つの場所を見つけて3台のバイクを乗り入れる。takaさん、ビラちゃんは意識していないようだが、バイクミーティングとは勝手が違うような気がしたので、ぼくは両側のテントに挨拶をしてまわった。

テントサイトは海に面していて、風がとても強い。

苦労してテントを張り終えるころには、夜の闇がだんだんと降りてきた。8号線の途中にあったトラックステーションらしきところまで行って風呂に入り、食材を調達することにする。

テントサイトの近くは廃屋と以前は小さな工場があったであろう空き地などが続いている。目の前の北陸本線に2両編成のお座敷列車が通り過ぎていった。

ぼくら3人は適当に場所を決めて線路を渡る。線路を渡ってると映画「スタンド・バイ・ミー」のことなどや自分がいたずらっ子のころを思い出した。「なんでこんなところでこの二人といるんだろう?」「線路なんて渡るのは久しぶり」なんていろんな思いが浮かんでは消えていく。

何も知らない土地にいって一日を過ごす。大人になってみると、なかなかバイクで出かける以外にはこういったチャンスには巡り会うことができない。夕日がすっかり闇に飲まれるころ、そういった思いが一つにまとまって久しぶりに遠くに旅をしている実感が沸いてきた。なんでさっき線路を渡るのが楽しかったんだろう?たぶんそれは旅を、冒険をしている実感がわいてきたからだ。そう思うと前を歩いているtakaさん、ビラちゃんが悪ガキの友達みたいに見えてきた。

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目指していたトラックステーションは思ったより遠かった。やはりバイクで移動しているから距離感覚が鈍っているようだ。お風呂を断念して、手前にあったコンビニでインスタント系の食材を買った。ビラちゃんは彼女に電話をかけてるようだった。

キャンプ場は直火オーケーのようだったので、工事現場で木片を拾って帰る。ビールで乾杯し、さっそくtakaさんと二人で枯れ葉を集めて火を起こしていると事件が起こった。

ビラ「おかしーな、ぼくの鍵束知りません?」
二人「しらないよ〜その辺に落ちてない?」(火をおこすのに夢中)
ビラ:10分ぐらいあたりを一生懸命探している。(二人もあたりを探す)
ビラ「ちょっとさっきのコンビニまで探しにいってきます」(あたりすでに真っ暗)
二人「え〜すごく大変だよ!」
ビラ「とにかく探してきます。」
二人「線路には気をつけて・・・。」


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やっと火が安定した30分後、ビラちゃんが疲れ切った顔で帰ってきた。

二人「あった?」
ビラ「これ8号線上の道路の上に落ちてたんですよ・・・。」
二人「うわーすごいボロボロ・・・。」


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とにかく見つかってよかったという事で、火を囲んでやっと3人が落ちつくことができた。

ビラちゃんとtakaさんは鍛冶仕事をやっていくつかの鍵をなんとか使えるようにした。9時ぐらいになると周りの家族連れは疲れて寝てしまった。インスタントで簡単に食事を済ませるとビラちゃんは風邪をひいたようで、さっさと寝てしまった。

takaさんとぼくは岡山からやってきた250のスクーターに乗って旅をしている人と話をしたり、海にいってのんびりと話をした。意外にもtakaさんとゆっくり話すのは今回が初めて。お互いに共通の話題を出すのに苦労しながら取り留めのないことをずいぶんと話した。

海岸ではこんなに田舎なのに何組かのカップルが抱き合っていた。


夏を楽しむ恋人たちはどこにでもいるってことか。takaさんとぼくはその後もカップルを観察したり、話をしたりして12時ぐらいにテントに入った。


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