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富士登山 その2

午前4時過ぎ頂上に出た。頂上はすごい人だったが、近くにいた集団がご来光の絶景ポイントまで歩いていくという話しをしていたので、それに勝手に着いていくことにする。

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そしてご来光をひたすら待つ

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いまにも明けそうな夜明けと月、そして下には雲海が


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そしてもうすこし


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そしてご来光がすやく顔をだした。まわりに上がる拍手と歓声。
きてよかったと思える瞬間
自分は今日この日また歳を取った。自分の一年の始まりにこういうチャレンジができてよかった。

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そして最高地点もいった。写真を撮るために並ぶ列とかはげんなりしたが、たぶん一回だけだからと記念写真。

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荒野の富士山の中にお金がつきささった木が一本だけ唯一の希望のように立っていた。だから自分はこれを、ヨシュアトゥリーと名付ける。

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そして下まで降りてくると、山は低気圧の接近のせいか急速にガスってきた。自分の旅はこれで終わり。けれどもこれから山に登る人もいる。あいさつをかわしてお互いを健闘する。

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登山をはじめてちょっとしか経たないが、自分の中で変わってきたことが少しはある。

すべてのことに感謝する
人にやさしくする
自分に責任を持つ
限界を作らない

とかはあるかな。
自分の限界に向き合うことですべてのものに謙虚になれるのだろう、きっと。


ふもとの登山道入り口で若いカップルが登山道入り口の看板を背景に写真を撮っていた。自分には彼らにまだ見えてないものも少しは見えるようになった。そしてそれはこれからもそうでありたい。

そしてこの歌にあるように美しいものを探し続けて、そして歳を重ねていくのだろう。



I want to live,
I want to give

I've been a miner

for a heart of gold.

It's these expressions

I never give

That keep me searching

for a heart of gold

And I'm getting old.

Keeps me searching

for a heart of gold

And I'm getting old.



I've been to Hollywood

I've been to Redwood

I crossed the ocean

for a heart of gold

I've been in my mind,

it's such a fine line

That keeps me searching

for a heart of gold

And I'm getting old.

Keeps me searching

for a heart of gold

And I'm getting old.



Keep me searching

for a heart of gold

You keep me searching

for a heart of gold

And I'm growing old.

I've been a miner

for a heart of gold.







富士登山 その1

そこに山があるから登ります

自分でもなんで急に登るようになったのかよくわからない。
けど、そこに山があるから、見えるのでとりあえず登ることにした。

9月5日は自分の誕生日。誰かと祝うとかいうガラの生活もしてないので、今年一年がんばるぞという自分への願かけの意味も込めて誕生日登山にトライである。何か記念日にってのはやってみて悪くないなと思った。


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霧のたちこめる富士スカイランをひたすら走り、21時過ぎに富士宮口に到着。もう山小屋もやってないはずだが駐車場は大混雑。

たまたま出てった車がいたのですんなりと駐車スペースに入れてよかった、ラッキー!着替えたり準備運動したりして1時間ほど高度順応のためこの場所でしばしまったりと過ごす。

この駐車場も標高的には二千メートル越えの場所。地上の暑さはみじんも感じられず寒いくらいの気温である。星を望遠鏡で見ている人もたくさんいて、自分も空を見上げると、満天の星たちと天の川。これを見に来るだけでもこの山に来る価値はあるだろう。

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一時間ほどうろうろすれば、そろそろ高度順応は終えたはず。。。。
そして午後10時、いよいよ登山口まで来る。当然ながら真っ暗ではあるが、上を見上げると無数の登山者の灯りがゆらゆらと動いているのが見え、あっちに道が続いているんだなとわかる。

さて、行くか。スティックを二本使いながらじわじわと登りはじめた。見えるのは自分の手元だけ。LEDの明るいヘッドランプをつけている人が多かったが、自分は今まで使っていたマグライトを頭に取り付けるアタッチメントをを買ってそれを頭に巻いている。

何も見えないけど、空には満天の星と遠くに月、そしてふもとには雲海が広がる。

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30分ぐらいで6合目に到着。山小屋は当然もう閉鎖されているので、イスに座ることくらいしかできないが、ここで休息しているといろんな人が集まってる。結構にぎやかだ。

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上をみても下をみてもこんな感じで真っ暗闇をゆらりとヘッドランプの列がつづく。
ちょっと幻想的な雰囲気。7合目と新七合目のふたつの休息小屋で座って休んだ。動いているけど暑いけど、止まると汗が冷えて寒い。冬にスポーツしているような感じである。

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午前1時。登り始めて3時間で9合目まで到着。マイペースでそんなに飛ばしてもいないが、時間配分としてはここから頂上まであと1時間半もあれば十分。それを考えると早くここまで着きすぎた。日の出は5時ぐらいだから、ここ9合目の閉まった山小屋の扉の前に座る場所をみつけてしばらく休むことにする。

近くの人が横になっているので、真似して自分も横になって寝ようとしてみる。

高度三千メートル近くにもなるとこの時期でも気温は真冬並み。花園でテント外で寝るみたいな感覚だ。それでも今夜は風が少ないのでまだいいが、それでもフリースを重ね着しても寒くて寝れたもんじゃない。雨用に持ってきていたカッパを取り出して着こんだ。そしてちょっとだけ小屋の前の地べたで目を閉じた。

深い眠りに入る前に横の団体が、もうこれ以上登らないとか登ろうよとか仲間内でケンカしているのが聞こえた。もうひとつのグループは笑いながらだが、なんでこんなところに来たのかという会話をしてる。

確かになんでだろうと思う。なんでここにいるのか?
こんな寒いところに
そしてボロ雑巾みたいに、冷たい地べたで寒さに震えながら横になるとアタマに浮かんでくるのは、こんな感じで旅をしてたもうずっと若かった時のこと。

見知らぬ乗り継ぎの町でグレイハウンドを待っていたバス停
青春十八切符での乗り継ぎ乗車20時間目で限界が来ていたころ
タイ南部の喧騒の町
イスタンブール
有り金がなくなって夜通し歩いた東京の町


9合目を2時半に出発。

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一時間ほど寝てしまったせいか、登山道はものすごい渋滞になっていた。これがご来光渋滞か・・・。標高はさらに上がり、歩いていると普通なんだけど、止まっていると手がかじかむくらい寒い。

暗闇で前後になった親子、お父さんと小学校高学年くらいの女の子が自分が休憩を取っていた場所の近くで休憩しだした。

「@@ちゃん、もう水なくなっちゃったねー」

お父さんの水はなく、子供は一口分のカルピスウォーターをすすってた。
水はちょっとだけ余分に持ってきてたので、残っていたポカリスウェットの500mlをそのまま、どうぞと言って差し出した。お父さんは、

「どーもすみません、ありがとうございます。頂上に行けば自動販売機で売ってますよね?」

それを受け取りながら、オトーサンがそう言ってきたたので返答に困ってしまった。
ちなみに、山小屋はもうやってないし、このルートで水を販売する場所はないはずですよ、やってるとすると頂上についたあと、別の登山道まで行く必要がありますよということを伝えた。

これは調べればすぐわかることだ。頂上について山梨側のルートまで山頂伝いに歩いていけば反対側では売っているかもしれない。けど富士山のここ9合目からは結構きついのに、それで二人ともすでに水ナシというのはありえない。大切な子供を連れてくるなら、オトーサンはちゃんと計画をしてすべてを万全にしておくべきだ。

その場を先に立ち去るときに、オンナノコが、

「ありがとうございます。」

って言ってくれた。礼儀正しい子だった。けどあれから水は足りたのだろうか?
下るときは日が照ってくるので、やはりそれなりに水は必要だ。

そのあと頂上に到着してから売店があるかどうか自分も探してみたが、あの親子が期待していた店はやはりすでに時期的に閉店となっていた。あの家族はどうしたんだろ。きっと誰かに聞いて別のルートのお店を探したと思いたい。

その2につづく







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