太平洋の反対側
シアトルに行くのが都合で一日遅れ、カルフォルニア州フォスターシティにやってきた。
ここは某コンピューター系大企業がある場所で、目的地は当然そこ。
スペイン語しかわからない風のタクシー運転手に会社名を言うと、すんなりそこまで連れていってくれて拍子抜けした。
打ち合わせが終わって、何人かに玄関まで見送られて会社を出たけれど、
流しのタクシーなんて当然走っていない。

ビジネスバッグを片手に持ち、小さめのスーツケースをコロコロ引きずりながら、コンドミニアムを目指してトボトボと歩いた。
やがてOaklandへつながるSan Mateo橋が見える場所に差し掛かったとき、
海がみえて、その海沿いにしばらく歩いてみた。
それから私は海の向こう側は日本という場所で30分ぐらいずーっとボーッと海をみて、
海の向こうにいる人たちのことを考えていた。
オレはこんなところで一人で何をしているんだろうかとか、
こんな形や人生でいったい何がよかったのかとか、
なんとか飛行機には間に合った。
コートを預けて、席に着き、シートベルトを締めるとすぐに私はそしてシアトルに到着するまで、ひたすら泥のように数時間眠った。
今日はちょっと弱気だ。
それは、きっとたまった疲れのせいだろうけど。





