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75FX bito号の整備 vol.32

さぁ、シリンダーも加工に出したし、bito君に純正ピストンも手配してもらった。
残る懸案のカムシャフトを見てみよう。

IMG_2644.JPG

材料を無駄にしない為と、時間短縮の為、今回はタペットブロックをバラさないでカムを抜いた。
タペットを一番上に上げといて、油圧ユニットを輪ゴムで縛り止めておく。
この辺は大き目のフェライト磁石で止めて置くとか、これ専用の工具もあるが、輪ゴムなら
お金も掛からないしお勧め。

IMG_2645.JPG

中から見るとこんな感じ。タペットローラーも隠れているでしょ?(置き去りにしたカムシムもありますね)

003.jpg

左が外したカム。右が純正NOSの後期型Sカム。 ガバナーの溝の位置とギアのタイミングマークの
位置関係を良く見て欲しい。  なんと!やはりギアがずれてる!!(@@)/
カムは左まわりだから遅い方向に間違いなくズレているのだ。

点火タイミングはプレートを早い方向(右に)回せば合わせられるが、カム本体はバルブの動きで
ギアはクランク、すなわちピストンの動きなので、上死点でまだバルブが閉じきっていない可能性もあることになる。

IMG_2641.JPG

良く点検してみると打痕が・・・。やはりアフターワークでギアを入れ替えられた可能性大。
bito君に聞いたら、買ったショップで入れ替えたと言っていたそうな。^^;

これで不都合が一つはっきりした。不都合を整備する上で、原因が分からないほどつらいものはない。
原因が分かれば直せば良いのだから気が楽なんである。これは整備人誰も共通のこと。

IMG_2646.JPG

入れ替えるカムは私がタマタマ在庫してあったシフトンのHカムリプレイス・マッチングピニオン付。
?ツインナンバー 10−8204である。
実は先ほど出て来たNOSの純正Sカムはbito君がHカムと思って購入したもので、14582−77A
Hカムのパーツナンバーである。^^; 多分、在庫の最終SカムをメーカーはHカムリプレイスとして
パーツナンバーそのままで出荷していたのであろう。
bito君の話したらSカムの特性が求めるものではないとして不採用。誰か買ってやって下さいますか?笑

001.jpg

シフトンHリプレイス(左)と今までのShitカム(右)も比較してみる。
線を引いたから分かりやすいかな?ギア一齣分くらいずれていますね。
カムギアの入れ替えは専用アダブターがあるばかりか、内燃機屋さんでもケガキ線を入れたり
正確な位置に入れ替えるのは神経を使う作業。ケガキを入れても下手な内燃機屋さんはズラす・・。(体験談)

IMG_2652.JPG

既存のピニオンを外そうとSSTでピニオンをロックしようとしたら・・・
なにやらフロアボードのタブ?に下部がぶつかり×  後つけかな?

IMG_2655.JPG

使えないSSTはSSTにあらず。 惜しみなく下部をバンバン削ってフィット。

IMG_2656.JPG

とりあえずSSTピニオンナットレンチでトルクをかけてみると・・・
案の定、苦もなく外れた。(ちなみに逆ネジである) ロックタイトの類は使用されていなかったようだ。

IMG_2657.JPG

SSTピニオンギアプーラーが探せど見つからないので^^;(滅多に使わないからね)仕方無しに
既製のギアプーラーを使用。オイルポンプドライブギアが邪魔して、この位置しか2点の爪は掛からないが、
何とか角度が悪かったが外れた。

IMG_2659.JPG

新しいピニオンと古いピニオン。カラーコードも違う。

IMG_2661.JPG

ピニオンナットに中強度(充分です)のロックタイトを塗布して・・

IMG_2665.JPG

トルクレンチを使い、50Nmで締める。 

IMG_2669.JPG

新しいカムと古いカムの全長を計測してカムシムの寸法を割り出す。
社外カムは必ず長い。そしてブッシュに嵌る部分も必ず太い。
今回はタペットをばらしていないのでシクネスでサイドプレイを計測出来ないので、一発勝負。
普段使うガスケットの規定トルクで締めた際の沈み具合も計算に入れる。私の使っているジェームズ
黒は約0.12沈む。

115611.jpg

カムカバーを閉じて、ガバナー取り付けボルトでサイドプレイを確認して(一度やり直しました^^;)
数字の順番で13Nmで締めて完成。

しかし、ここで社外のカムカバーのマニシングの悪さがはっきり出ました。
(どんな常態か過去記事に書いてあります)
ボルトを締めるまではカムのサイドプレイが指で軽く動くのに右上3番のボルトを締め付けていくと
渋くなりました。指では動きません。
これは社外カムのブッシュとの嵌る部分が太く出来ている為に、クリアランスがピッタリになった
事により、顕著にその影響が出た為である。 まぁ、音が出なければ良いが。
又、もし音が出たなら(多分予想としてギア鳴り)少ししたら馴染む程度なら問題ないが・・。
こればかりはエンジン掛けて見ないと分かりませぬ。

さぁ、あとはシリンダーの加工とピストンの到着を待つだけ。

はたして直るのか!bito号! 多分直るよ、今度は。

つづく。











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75FX bito号の整備 vol.36 ファイナル

» ショベル純正ロッカーアームの検証"に書いたが、最終的に償却法で一つ一つ対処してきた bito号の不調も考えられる原因はもはやロッカーアームのみ。  さぁ完治するのかbito号!早速交換作業してみよう。ちなみに温間時(200F近く)のコンプはF4,0k R6,0k  温間でも低いが、それでもキックで掛か る条件6キロにRが達している為、このように温まっていればキック1発始動。・・ ・・・  ・ 今回はbito君に"自分の手で弄る楽しさ"を体感してもらう為、ガンガン手伝ってもらった^^
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2008-05-19

2008:04:21:18:37:14

75FX bito号の整備 vol.33 純正ピストン検証

» それでは届いた1個のピストンを検証してみよう。 懸案だったのは楕円度である。 最大径 87,805ミリ 側面(ピストンピン側の面)は86,98ミリ その差 0,825ミリ!! 結局純正もこんなに楕円なんである。 ^^; 外したDS(ドラックスペシャリティーズ)Rのピストンは 最大径87,76ミリ 側面 86,975ミリでその差 0,785ミリ。 結局、純正の方が楕円なんであるww まぁ、これはbito君に事前に話してあって、想定していたので驚きはしないが、大変に勉強になったね。 純正がこうなんだから、納得するしかない。他の一般のピストンもこんなに楕円なんだろうか? 良く、熱が入ったらピッタリになるようにピストンは設計されている・・という説があるけど、それは嘘だね。 これだけ楕円がピッタリになるわけないしね。少しはマシになるだろうけどね。 逗子の変態、かーる大佐は、ピストンをオーブンで焼いて実膨張を調べてからシリンダーとのクリアランス を決定するそうな。 実に理にかなっている。 一度私も実験してみたいね、これは。 この純正ピストンをたとえばRにつかうとすれば、DSのピストンで現状のシリンダーとのクリアランス が、0,05〜0,055なので、0,045ミリも純正の方が大きいのでクリアランスは単純に0,005〜 0,01となってしまうので、これは不味い。試しにシリンダーに入れてみたが、自重では落ちてこない。 私がホーニング砥石で仕上ても良いのだが、折角のプラトーが台無しなので、これはピストン側を 手ペーパーで仕上るつもり。^^; 参ったな、こりゃ。パーツナンバーは22144−74A 製造は(パッケージング日?)87/4である。 純正パーツの外箱には必ずこのような製造年月と思われる年月が書いてある。
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2008-04-21

2008:04:23:19:47:00

75FX bito号の整備 vol.34

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2008-04-23

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75FX bito号の整備 ノーナンバー呪縛編 

» なんともついていない・・。bito号の呪縛の強さは並ではないようだ。シリンダーのフライスは先日、上がって来ている。 実に気持の良い面だ。 残るはアメリカに発注した部品を待つだけ・・・皆さん、マジに聞いて下さい。待ちに待った部品が、代行業者からbito君の所に届いた。 しかし、ピストンが1個しか入っていなかったのだ。bito君は在庫があることを良い事に今回の ,020と先行きの分として,030オーバーのピストンをSET購入したのであるが、あろうことに それぞれ1個づつしか届かなかった。^^;アメリカはNOSパーツの販売元のミスは間違いないのだが 現在、代行業者を通して問い合わせ中である。いずれにしても組みあがりは伸びてしまう・・・。 そこでbito君、船場に1個だけ,020オーバーの22144−74Aの在庫があることを思い出し、 私の所に代引きで送ってもらう手はずだった。ナイスリカバリーである。彼はことNOSパーツには 鼻が利くようになっている。^^ しかし、まさかの船場からの電話。 「いやぁ・・検品したらピストン単体しか入っておまへんでしたわ〜!どうしはります?ww」 そう、ピストンピンとクリップ、リングSETが無いのである。これは予想外!リカバリー失敗である。 しか〜し、bito君には、徹底的なもう一つ訃報があるのであった。
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Categories : big_boy

2008-04-08