![IMG_4798[1].jpg](http://www.hdn.gr.jp/recommend/IMG_4798%5B1%5D.jpg)
助っ人を呼んで見たが、二人いても手で保持しているのは動いてしまい無理。
そこで余計なボルト穴に太いボルトを差し、そこにデカイめがねレンチでテコの応用で反対側に
トルクを掛け保持して、60Nmで締め付け、仕上に70Nmで締め上げた。
私はトルクアダブターを使い70Nmで締め付けているが、この値でもマニュアルでは最低ライン。
マニュアルにはシリンダーヘッドボルトは75Nm~102Nmの範囲で締め付ける事になっている
が、はたしてそんなに締め付ける必要があるのだろうか。そんなに強く締めれば強いほどシリン
ダーは変形するだろうし、要は吹き抜けず、オイルも滲まずなら良いのではないだろうか?
私は50~60Nmでも充分だと思っている。
こんな事があった。二年くらい前にあるショップでエンジンOHされているフルカスタムの車両を
メンテしたときに、シリンダーヘッドボルトからオイルが滴りていることに気がつき、触ると簡単に
手で回ってしまった。すべてがゆるかったのだ。これには驚いた。 もちろんこの緩さを良しとする
わけではないが、〇40キロくらいはいつも出しているし、全然問題なく走っていた車両ででした。
この後も色々バラスして締めなおすのも面倒なので、オーナーの了解を取り、そのまま普通の短
いレンチで思いっきり締めておしまいにしたが、今でもオイル漏れなくガンガン調子よく走ってい
る。
さて最終値での計測である。
●トルクプレート70Nm (最終値)ピストンクリアランス。
F 上 0,11ミリ 中 0,12ミリ 下 0,12ミリ
R 上 0,11ミリ 中 0,12ミリ 下 0,11ミリ
横のクリアランスは
F 上 0,11ミリ 中 0,13ミリ 下 0,11ミリ
R 上 0,10ミリ 中 0,12ミリ 下 0,12ミリ
50Nmの時と変わらないのはRの中0,12のみ。逆に大きくなったのはFの0,13
それ以外は50Nmより0,01ミリ更にクリアランスが縮んだ。
●結論です。
開放状態から(トルクプレートなし)と有りとの違いを並べると
F 上 0,02ミリ 中 0,00ミリ 下 0,02ミリ
R 上 0,01ミリ 中 0,005ミリ 下 0,015ミリ
上記それぞれピストンクリアランスが狭くなるという結果がでた。
面白いのは横方向が縦にたいして、最大0,01ミリしか縮まないこと。
この辺は色々な事が考えられるが、キリが無いのでココでは省略します。
今回は色々な方向を測らず、わかりやくピストンとの接触面を中心に検証して来たが、この結果
を見て、皆さんどう感じるだろうか?0に対して2/100のクリアランスといえば圧入の範囲に入る
し、一般的ナショベルのピストンクリアランスは5/100であり、トルクプレートを使わず5/100で
ボーリングして組み付ければ、少なくてもこの実験結果では3/100のクリアランスになってしま
うのだ。仮に最終値のトルクが70Nmではなく、90とか最大の102Nmで締めればどうなるの
か?まだ更にクリアランスが少なくなる可能性は大きい。
この検証結果からトルクプレートを使わないボーリングならば、ピストンに何らかの処理をしたとして最低6/100は必要で、安全を言うなら 7/100は必要だと結論したい。
ピストンさんの検証ではベースにメタルガスケット(ビート付き)では物凄い変化が現れている
今回の検証を見ればとてもベースにビート付きのガスケットは使う気にはなれないはずだ。
又、今回は1340の純正シリンダーでの検証となったが、1200の下駄の低いシリンダーでは
違う変化が見られるかもしれない。 これは機会があれば再度、検証してみたい。
トルクプレート編は終わりですが、もう1~2回ボーリングとヘッドのモデファイをやります。
つづく・・・。